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韓・米、最尖端の軍事資産「原子力潜水艦」で合意か?

  • 去る22日の韓・米首脳会談の合意文に明示された、最尖端の軍事資産の獲得と開発の具体的な対象に関心が集まっている。両国首脳が先立って言及した内容に照らして、原子力潜水艦問題が本格的に弾みをつけて、ミサイル防衛や尖端監視装置などの導入も急流に乗ると思われる。

    原子力潜水艦は、政府内でも本格的な推進に対して暗黙の合意がなされたと評価されている。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は韓・米首脳間の通話で導入に言及し、宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官は国会で公的に積極的導入の意志を表明した。

    北韓(北朝鮮)の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の脅威も水位を高めていく状況で軍当局は本格的な研究に着手しており、最近一部では建造時期などを考慮するならばむしろ完成品を購入しようという声も出ている。ある国策研究機関の関係者は、「韓国の原子力関連研究機関で基盤技術は常に研究中」だとし、「政策決定だけ下されれば、いつでも本格的に原子力潜水艦の開発に乗り出す準備ができている」と語った。

    原子力潜水艦は北韓のSLBMの脅威に備えるための武器システムとして評価されている。発射されたSLBMを直接迎撃することは、現在のミサイル防衛網では限界があるために、北韓の潜水艦がミサイルを発射する前に兆候を捕捉して撃沈する作戦を行うには、潜航時間と速度がディーゼルエンジンの潜水艦よりも優位な原子力潜水艦が必要だろう。軍関係者は、「原子力潜水艦が機動性に優れていることは誰もが認める」とし、「北韓の潜水艦を追撃して攻撃する任務は、エンジンの推力が強くなければならない」と説明した。

    米・韓が原子力潜水艦の関連事項に暗黙的に合意したということは、原子炉に必要な燃料を韓国が安定して供給を受ける制度を整えることで共感を形成したものと観測される。米国がわが国の原子力潜水艦の推進に事実上同意した場合、騒音低減と音響検出技術、長距離巡航ミサイル発射システムなど、必要な核心技術の移転や部品供給などの支援が先決課題だ。

    これらの手順を通じて原子力潜水艦を導入するならば、定期的なメンテナンスなどを考慮すると、3隻は必要だと専門家は主張する。原子力潜水艦の建造費用は約2兆ウォンと推算されるが、米国はLA級原子力潜水艦を毎年退役させている。米国から導入しても、毎年莫大な運用・維持費がかかる。わが国が独自で建造する時間が長くかかるため、米国の攻撃型原子力推進潜水艦であるLA級潜水艦を賃借しようという声もある。

    韓・米は来月、ソウルで開かれる年次安保協議会(SCM)で、原子力潜水艦に関連する事項を本格的に議論するとみられる。

    両国は北韓の核・ミサイルの脅威に対応して構築されている3軸(キルチェーン、KAMD、KMPR)システムに必要な核心的武器や技術関連の協力にも、さらに積極的に乗り出すものと観測される。まずは長距離空対地誘導ミサイルとパトリオットミサイル(PAC-3 MSE型)、F-35Aステルス戦闘機を追加(20機)などがあげられる。

    韓国のミサイル防衛システムの強化のために、イージス艦搭載用SM-3迎撃ミサイルの導入議論にも弾みがつく見通しだ。宋長官はSM-3ミサイル導入の意志を明らかにした。 SM-3ミサイルは現在、星州に配置された高高度ミサイル防衛システム(THAAD/サード)よりもはるかに高い高度500キロメートルまで迎撃することができる。

    このほか、最尖端の軍事資産として対北偵察衛星、韓国型戦闘機(KF-X)搭載用の多機能位相配列(AESA)レーダー、長距離精密誘導ミサイル、高出力電磁パルス(EMP)弾、北韓の電力網を一挙に麻痺させることができる炭素繊維弾などが挙げられる。これらの戦力はわが国でも開発中だが、核心技術の不足で継続して遅れている。

    しかし北韓の脅威を口実に、わが国に天文学的な予算のかかる尖端兵器を大量販売する動きを見せる米国側に対する冷ややかな視線もある。

    両国首脳は今回の会談で、米国の戦略兵器の韓半島循環配置の拡大にも合意した。これにより、B-1B戦略爆撃機とオハイオ級原子力潜水艦が韓半島(朝鮮半島)に定期的に循環配置される可能性が高い。在日米軍のF-35BとF-22ステルス戦闘機も、循環配置戦力に含まれる可能性がいっそう高まった。米国は北韓が挑発するたびに戦略兵器を出動させる方式から脱し、定例的な展開に重きを置いていることから、戦術核を再搬入しなくても戦力の拡大を期待できる状況だと軍関係者は語った。
  • 毎日経済_アン・ドウォン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-09-22 23:47:17