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金正恩委員長、トボ橋で「ベトナムモデル」に言及

    • 写真:韓国共同写真取材団



    ◆ 北、ベトナム式の開放か ◆

    金正恩(キム・ジョンウン)北韓国務委員長は文在寅(ムン・ジェイン)大統領との会話の中で、ベトナム式改革を推進したいという意向を明らかにしたことが明らかにされて注目されている。

    政府の高位関係者は3日、「先月27日の南北首脳会談を行っているさいちゅう、金委員長がベトナム式モデルで行きたいという意を明らかにした」と述べた。金委員長は南北首脳会談当時、文大統領とトボタリ(徒歩橋)に続くベンチ対談を行い、このような意志を真剣に伝えたことが分かった。

    この関係者は、「両首脳はベトナムの話をかなりした」とし、「ベトナムは経済的には中国よりも資本統制が弱く、政治的には米国とより親密な関係を維持しているという点が特徴だ」と付け加えた。

    この関係者は続けて、「金正恩は(まだ若いので)東アジアのリーダーになりたいという気持ちがある」とし、「そのためには経済が最も重要だと考えている」と説明した。金委員長には画期的な経済発展を通じて北韓を東アジアの主要国として浮上させるという意図があり、その方法の一環としてベトナム式の改革・開放を追求しているという意味だ。

    首脳会談の直後にも、青瓦台の一角では北韓がベトナム式の改革・開放を推進するだろうという観測が出ている。盧武鉉政府の当時、統一部長官として南北首脳会談を主導した鄭東泳(チョン・ドンヨン)民主平和党議員も、会談直後に「北韓はベトナム式の改革・開放の道を模索中」だと明らかにした。

    「ドイモイ」と呼ばれるベトナム式の改革・開放は、政治的には共産主義の基本骨格を維持しながらも、経済的には市場を開放し、海外資本を誘致して市場経済資本主義を組み合わせた政策だ。

    この関係者は、「北韓はすでにベトナムの改革・開放と関連した研究を大幅に蓄積した状態」だと語った。海外資本を大幅に誘致するためには、米国との関係改善が不可欠だ。したがって金委員長がベトナム式改革を行うということは、非核化を条件に米国との関係改善を追求するだろうと期待できる。

    この関係者は、北韓の中国に対する警戒感は思ったよりも強いと伝えた。このために米国との関係改善を通じて、米国と中国の間で牽制と均衡をはかる戦略を取る可能性が高いと指摘した。この関係者はまた、「北韓は駐韓米軍を望んだ」とし、「北韓は駐韓米軍に対する拒否感がない」と述べた。中国を牽制するためには米軍が駐留したほうがむしろ好ましいだろう。

    この関係者は「北韓は米軍を主敵とは考えていない」とし、「地政学的に近い国が主敵になるが、遠い国が主敵となることはない。米国は主敵になる理由も必要もない」と強調した。したがって、今後の米・北首脳会談で金委員長が駐韓米軍の撤収を要求する可能性は極めて低いわけだ。文大統領も北韓が南北首脳会談の過程で駐韓米軍撤収を言及していないと明らかにした。
  • 毎日経済_ワシントン=イ・ヂンミョン特派員/ソウル=パク・ウィミョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-05-03 18:10:20