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南・北・露による「羅津・ハサンプロジェクト」再始動

    • 速度を加える羅津・ハサンプロジェクト



    2016年、北韓の核危機で中断した南・北・露の3ヶ国経済協力事業である「羅津・ハサンプロジェクト」が2年ぶりに再び推進される。これは「4・27南北首脳会談」以後、初めて再開される南北経済協力事業であることから注目される。

    政府関係者は11日、「韓国とロシアは6月22日の首脳会談で羅津・ハサンプロジェクトを再起動することを協議し、そのために大統領直属の宋永吉(ソン・ヨンギル)北方経済協力委員長が12日、関連協議を行うためにウラジオストクに出発する」と述べた。この関係者は「ソン委員長は13日頃、ハサンから列車に乗って羅津まで移動する試験運行行事に参加し、プロジェクトの開始を知らせるだろう」と伝えた。

    羅津・ハサンプロジェクトは、北韓の羅津港からロシアの国境の町ハサンまでの鉄道54キロメートルを改修し、羅津港を輸出経由地として利用しようとする物流事業だ。羅津・ハサンプロジェクトは対北韓経済協力事業の、再開の信号弾として受け入れられる。

    経済協力事業は北韓の核実験後に国際社会の制裁で行き詰まり、現在は再稼働は不可能だが、羅津・ハサンはロシアの要求で国連安全保障理事会の例外として認められた状態だ。安保理決議2375号は、「ロシア産石炭の輸出のための羅津・ハサン事業は、合弁禁止制裁は適用されない」と指摘している。文在寅(ムン・ヂェイン)政府は羅津・ハサンを超国境経済協力事業として推進する方針だ。

    プロジェクトが現実化した場合、釜山~羅津~ロシア~ヨーロッパを結ぶ広大な輸送機関が完成する。最近、ソン委員長はメディアとのインタビューで「南北関係がうまく解けた場合、釜山をはじめとする東海線経由で欧州までの鉄道物流が可能だろう」と説明した。羅津・ハサン事業が完遂した場合、さらに遠大な南北経済協力が関心を受けるだろうという点から、韓半島縦断鉄道(TKR)-シベリア横断鉄道(TSR)の接続プロジェクトの基礎を置くという意味もある。南北鉄道の復元を通じた鉄道網の拡張は、ムン大統領の新経済地図構想の核心だ。

    韓国は民間企業のコンソーシアムを通じて、羅津・ハサン事業に参加するものと見られる。これまでポスコと現代商船そしてコレイルで構成されたコンソーシアムは、北・露の合弁会社である「ナソンコントランス」のロシアの株式49%を買い入れる方式での参加を打診してきた。このためにコンソーシアムは、2015年末までに3回の試験輸送も行った。

    事業性を合わせるために、南北協力基金が低利で国内3社へ融資する案が有力だ。総事業費は3億5000万ドル(約3900億ウォン)と推定される。

    北韓も事業推進のために動く状況がとらえられた。航空経路の追跡サイトであるフライトレーダー24によると、9日に金正恩(キム・ヂョンウン)北韓国務委員長の専用機「オオタカ1号」がウラジオストクを往復したことが確認された。ソン委員長の訪露時期を考慮すると、北韓の高位級人士がロシア側と実務協議を持ったのだろうという推測が出ている。先立って去る4月、李容浩(リ・ヨンホ)北韓外相もロシアのユーリ・トルトネフ副首相と羅津・ハサン事業の推進問題について議論したことがある。

    ムン大統領とロシアのプーチン大統領は先月の首脳会談後に発表した共同声明で、「韓半島内の大規模なインフラプロジェクトの実現は、北東アジアの平和と繁栄に貢献するだろう」とし、「韓国~ロシア~ヨーロッパを接続する鉄道網の構築に対する関心を確認した」と明らかにした。
  • 毎日経済_パク・ウィミョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-07-11 17:59:08