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【韓国でアンケート】「年齢は数字に過ぎない」「まだ年齢に対する先入観が強い」

トレンドモニター13~69歳の男女1200人を対象にアンケート 

  • 日韓W杯が開かれる直前、W杯公式スポンサーになった移動通信KTFは、異色な広告を披露した。
    「年齢は数字に過ぎない」
    Queenの「We're the Champion」が鳴り響く中、若い学生たちでぎっしりとつまった教室に入ってくる初老の紳士が目を引く広告だった。

    学生たちが、ひそひそと話しても彼は全然気にしない。彼も学びに来た学生だからだ。実際にそんな学生がいた。

    2012年2月、当時72歳のおばあさんが大邱(テグ)工業大学ホテル工学科を4.0という優秀な成績で卒業した。

    年を取ってから何かを成し遂げた人もかなり多い。
    突然、人々が目が見えなくなる伝染病にかかる空想の世界へ案内する『白の闇』は、ノーベル受賞者の ジョゼ・サラマーゴ(José de Sousa Saramago)が73歳にして書いた本だ。

    ゲーテは83歳で『ファウスト』を完成し、パブロ・ピカソは89歳で自画像を描いた。121歳の時、CD「Time's Mistrss」をリリースしたフランスのジャンヌ・カルマンおばあさんも欠かせない。
    彼らの話は「年齢は数字に過ぎない」という言葉が本当にもっともらしく聞こえ、70歳を超えた人々の挑戦心に火をつける。

    本当にそうなのだろうか?

    若い頃から身につけたことではなく新しい仕事をしようとすると韓国ではまだ「無定見だ」という非難を受けがちだ。老いてますます盛んになる人たちの人生が注目を浴びながら、年齢に対する先入観は減ったものの、まだ年齢に対する固定観念は強く残っている。

    市場調査企業エムブレントレンドモニターのアンケート調査結果からも確認することができる。
    13~69歳の男女1200人を対象に実施したアンケート調査で回答者の86.8%が「最近は年齢より心構えがもっと大切だ」と答えた。「年齢は数字に過ぎない」という言葉に共感する回答者も半分を超え69.3%に達した。

    回答者10人中9人(89.7%)は、「年齢に対する認識を変える必要がある」と答えた。

    ここまでは希望だ。

    現実はまだ希望とは程遠い。回答者の86.7%は「韓国社会は年齢に対する先入観が強い社会」ということで意見が一致し、自ら年齢にとらわれて暮らす人が多いという意見も75.1%を占めた。

    「まだ年が幼いと無視されて(67%)、日常生活で世代の差を感じる」と答えた回答者が84.2%に達する。

    世代の差が激しくなると「年齢は数字に過ぎない」というスローガンが無駄になる公算が大きい。

    世代の差は価値観(62.7%、重複回答)、経験(51.9%)、単語と話し方(33.2%)が違うことから始まる。何よりもコミュニケーションが不足しているために生じする。

    年齢に対する固定観念を捨て、世代間で異なる文化や趣向の違いを認め、相手の話を傾聴するために耳を開いておけば「年齢は数字に過ぎない」という言葉が現実のものになるだろう。
  • Lim, Chul | 入力 2020-11-27 00:00:00