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韓国のスーパーコンピューター技術、いまや世界最高水準に挑戦

www.cocolink.co.kr 

    去る7月12日から17日まで、独フランクフルトでISC 2015(International Supercomputing Conference 2015)が開催された。ある外信は、今回のISC 2015で展示を行った150社以上の企業の中から9社のスーパーコンピュータの代表企業を紹介したが、この中に韓国の中小企業も含まれていて注目を集めている。この企業は冷却などのような周辺技術ではなく、超高性能コンピューティングシステムのような、スパコンの中核となる技術力を確保している(株)ココリンク(CoColink)だ。

    2001年に設立された(株)ココリンクは、2012年にソウル大学技術持株会社に子会社として編入された会社であり、この15年間は高速コンピューティングの分野だけに集中してきた企業だ。システム・インテグレーション分野、インターコネクト分野、プロセッサ分野、理工学用ソフトウェアなどの、スーパーコンピューティングの全技術分野を主な領域としており、今回のISC 2015では量産に着手した30TFLOPS(テラフロップス)クラス以上の性能を持つ「Klimax-210」コンピューティングシステムと、OLEDシミュレータや物理探査処理シミュレータなどを展示した。

    ココリンクはこのような高性能のシステムを、新しいアーキテクチャの改善で実現したという点を挙げて、現地メディアは「HPC(high-performance computing)ハードウェアの新しい方向性を提示する準備ができている9つの小企業」として選定したと思われる。ココリンクのイ・ドンハク社長は、「私たちココリンクのスパコン技術力は、少なくともシステムインテグレーション分野では最高のレベルに達しており、競合他社とは2年以上の技術格差を見せるだろうと判断している」と語る。

    現在、ココリンクは源泉技術であるプロセッサの開発に集中している。イ・ドンハク社長は、「特許出願の準備中なので技術の内容を説明できないが、韓国語の進歩した言語論理が適用された、画期的な高性能・高効率のプロセッサを開発している」と明らかにして、「『スネークヘッド』(プロセッサーコア技術)と『メデューサ』(高集積ベクタープロセッサー技術)をコードネームにプロジェクトを進めており、これらのプロセッサ技術が現実化すれば、競合他社とは5年以上の技術的優位性が可能になる」と主張している。

    今回展示されたKlimax-210の場合、クラスタシステムとして構築すれば大変な予算削減効果まで得ることができるという点も重要な特徴の一つだ。米国・中国・日本の事例を見ると、数千億ウォンから数兆ウォンの予算が必要だとされるが、ココリンクのKlimax-210でスパコンを構築する場合、5百億ウォン規模の予算で世界5位圏のスパコンを構築するところに大きな問題はないと思われる。
  • 毎経ドットコム | (C) mk.co.kr | 入力 2015-07-24 14:35:02