雷が鳴ると怖いです。
特に気になるところがある人は、悪霊が連れに来るのではないかと気になり隠れ場を探すのに戦々恐々としていました。

避雷針がなかった時代、空の怒りを避けるためドアと窓を開けて金属を片付けました。片方のドアから入って、もう片方のドアから出て行けという願いだったのでしょう。そして牛乳瓶に十字架をかけたり、ビールの樽の上には鉄棒を置いたりしました。

雷鳴が鳴ると牛乳やビールが傷みやすいということを昔の人々も知っていました。

稲妻が走ると災いが起きます。
雷に当たらなくても牛乳やヨーグルトが傷みやすく生クリームは立ちにくいです。
ゼラチンは凝固されないです。イーストが本来の役割を果たせず生地が膨らみません。

本当に神の呪いを受けたのでしょうか？

一時は根拠のない話だとか、迷信だと済ませたことがありました。
しかし、実際買って間もない牛乳やヨーグルトが腐ったのを、どうして迷信とみなすのかという質問には、これといった答えが見つかりませんでした。

そうして気象学者たちが、その理由を見つけました。

雷が落ちた時に波長が極めて短い空電（sferics）という電波が発生することを発見したのです。空電は電気撹乱によって生じる雑音です。 ラジオやテレビの雑音が空電です。

空電は人の目に見えず耳にも聞こえません。
しかしバクテリアや乳酸菌などは空電を感知するそうです。

何か気分が悪いと感じるので狂ってしまうのです。
牛乳やヨーグルトの中の細菌がふざけるのですぐに腐ります。

科学が発達するにつれて雷と稲妻についてかなり多くのことを知りました。なぜ稲妻が走るのか、稲妻の種類には何があるのか、そして稲妻を避ける方法も学びました。

超高速カメラで撮った稲妻

しかし、まだ明らかにしなければならない部分がかなり多く残っています。

水と氷に過ぎない雷雲に、どのように莫大な電気エネルギーが充電されるのかが最大のミステリーです。現在人類の科学技術水準では到底再演することができません。

科学者は雷に電気エネルギーが集まることを「無誘導メカニズム」と呼びましたが、この原理を突き止め再演できれば世界最高の大金持ちになります。

人工で作る稲妻は雲にスパークを与えて発生しますが、自然では何がスパークに当たるのかもまだ明らかになっていない部分ですし、稲妻があの遠い距離を飛ぶ秘訣もミステリーになるのは同じです。

人間が稲妻のすべてを理解し、ゼウスやソー（Thor）のように稲妻を支配する日が来るのでしょうか？