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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    韓国の電子マネーにはどんな種類のものがありますか?
  • A.
    数日前にパン屋で計算をしているところをちらりと見たら、交通カードで決済していました。一か月前には交通カードでパン代を出すことができなかった店です。TマネーとOKキャッシュバックなど、交通カードで決済をすることができるところが、最近になってぐっと増えている感じです。

    店主も、クレジットカードではなく、交通カード決済を好むと言います。なぜかって? 手数料がクレジットカードよりも安いでからです。もっとも交通カードはプリペイドカードと違わないため、お金を受け取れない心配もないため手数料が高くなる理由が一つもないですよね。

    このような傾向が続けば、3万ウォン以下の少額決済をするときは、韓国では、Tマネーなどの交通カードがクレジットカードを追い越す日が来るかもしれません。ただし、金額が大きくなるとだめです。まだ交通カードに100万ウォン以上をチャージするという声を聞いたことがないので、デパートで通用させるには無理があります。

    財布に入っているものを見ると、紙幣の代わりに貨幣の役割をするものが結構あります。クレジットカード、商品券、ここに書店やコーヒーショップでもらったポイントカードもありますね。ポイントカードは、その店でしか使うことができませんが、それでも残りのポイントで一杯のコーヒー、書籍1冊を購入することができますので、十分に貨幣の役割をしていると言えるでしょう。

    もちろん、クレジットカードや商品券、交通カードなどを電子マネーとして定義することはできません。韓国で法的に認められた電子マネーは、金融決済院が作った「K-cash」だけです。最近最も多く使うTマネーを法的に見ると、「先払電子支払手段」という電子マネーのサブカテゴリに入っています。

    交通カードが法によって認められた電子マネーと何が違うのでしょうか。使い方が紙幣と同じなので、電子マネーとは異なっているところがあまりなく、電子マネーと一見区別することが難しいですよね。しかし、違いは厳然と存在しています。

    交通カードにチャージされた金額を返金する状況になると、電子マネーと明確に区別されます。 K-cashは法的に韓国銀行が発行した紙幣と同じなので、返金手数料などはかかりません。払い戻しも申請するとすぐに行われるうえ、国の機関が発行したものだからお金が受け取れなくなる心配もありません。いわばK-cashを盛り込んだカードは、電子マネーを入れた財布だと見ることができます。

    これに対し、他の交通カードを財布としてみることは難しいようです。財布の中に入ったお金が自然に減りはしません。交通カードや商品券などは払戻手数料が発生するため、手に取った瞬間から返金にかかる手数料価値が減少するのです。自然にお金が減る財布を持って歩く人はいません。

    妙なのは、唯一の法的な電子マネーであるK-cashを使う人があまりないという事実です。実際には、K-cashが発行された初期のころは天下を平定する勢いでした。2000年に金融決済院がある江南区駅三洞一帯で試験的に実施され、翌年から本格的に拡大に乗り出されたのですが、いくつかの都市が交通カードとして採用し、サムスングループで従業員の社員証にK-cash機能を入れるほど、勢いがすごかったのです。

    しかし、カードの発行を受けることが難しく、使用するのもなかなか不便でした。そうするうちに、サムスングループが社員証からk-cash機能を削除するなど、次々と離れていき、最近ではほとんど軍隊でのみ使う兵士カードのような格好になってしまいました。

    大韓民国の男性は徴兵検査を受けたら、電子兵役証にチェックカードとキャッシュカード、電子通帳などの機能が追加されたナラサランカードを受け取ります。将兵たちの給料が、ここに入りますので、自然とこのカードを使うしかありません。 K-cashは、このナラサランカードで命脈を維持しているのです。

    電子マネーの総本山をなす交通カードは種類が多くあります。インターネットサイトでキャッシュをチャージするときはモバイルT-money、OKキャッシュバックの二種類が多く使われますが、韓国内で発行される交通カードは、現在では約10種に及びます。一時、都市ごとに交通カード会社ができるほど乱立していましたが、小企業が統合されたて、これくらいの数字に落ち着きました。

    交通カードのうち、ハイパスカードは高速道路通行料の代わりに使う交通カードです。通常は、車に付着した後、料金所で通行料を払う窓口を通さずに専用車道を走るために使われますが、専用車道路がない場合はこのカードを取り出して支払うこともできます。このような面で、交通カードと違うところはありません。

    交通カードの種類が多いといっても乱立の程度でみると、電子商品券が一番であるはずです。オフラインで使う商品券の種類も多いですが、オンラインで使う電子商品券は、数えることが難しいほどです。