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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    大韓航空の広告にジンクスがあるというのは事実でしょうか?
  • A.
    2000年以来、放映されてきた大韓航空のテレビCMの中には、見る人の心を暖かくする名作がかなり多い。

    頻繁な事件と事故で悪くなったイメージを刷新するために積極的に展開した広告キャンペーンではあるが、非常に好評を博した広告もある。「空とあなたの間に大韓航空がいます」というコメントで終わる「空いっぱいの愛を(Our Smile)」という広告も、人々の感性を呼び起こす。

    2011年から始まった「日本に日本を問う」というCMシリーズも、日本のもう一つの面を見せてくれた。

    一方、大韓航空の広告は記憶したくない嫌な歴史も持っている。まず、以前にテレビCMの音楽に使われた『Welcome to My World』がそうだ。

    この歌は、航空会社のCM音楽的にはぴったりだが、残念ながら歌を歌った歌手ジム・リーブス(Jim Reeves)が飛行機事故で死亡したというのが問題であった。

    以降、大韓航空のCMは、対象の国や都市に巨大な自然災害や事故を起こすというジンクスがあるという、信じられない話が出回った。

    2008年、「米国、どこまでが行ってみたの」シリーズは、その年の9月にニューヨーク発の世界金融危機を招き、2009年の「中国の中原で答えを得る」は、四川省の大規模な洪水をもたらした。 2010年の夏、オーストラリアのキャンペーンでも大洪水、2010年10月に始まった「ニュージーランドからあなたにプレゼントします」の広告は、翌年2月にクライストチャーチの地震を誘発した。2011年「日本に日本を問う」は、広告が出た後、日本で説明するまでもない巨大な自然災害が発生した。

    2011年7月、韓国編のCMが放送された直後、ソウルをはじめとする大韓民国全域に記録的な豪雨が降り、2011年12月「その時、カナダが私を呼んだ」というコピーで広告が出された後、カナダで冬が消える異常気象が発生する。

    続いて2012年5月、ケニアのナイロビの直行便に先立って広告が出た後、数か月後にケニアでインターンとして働いていた韓国女子高生がブローカーにだまされて、麻薬を密輸し、現在まで行方が分からなくなった事件が発生し、1年後にはナイロビ国際空港で大型火災が発生し、空港が一時閉鎖される事故が起きた。

    2013年、スリランカとモルディブの広告を開始したが、まもなくモルディブで親族に性暴行された女性にむち打ちの刑を下したというニュースが伝えられ、世界的にモルディブ観光反対の動きが起こった。同年9月には、スリランカ出身の実業家が産業研修生時代の5年前、大邱女子大生死亡事件の主犯であることが明らかになり拘束される事件も起こった。

    2013年「私が愛したヨーロッパ Top10」というヨーロッパ編の広告が電波に乗った後、2014年2月にウクライナ・キエフの独立広場で反ヤヌコビッチ派のデモ隊と警察が衝突するユーロマイダン事態が発生し、2014年3月仁川・ニューヨーク路線にA300機種を1日2回投入するという広告が出た後、程なくして、マンハッタンの高層ビルの爆発事件が起きた。

    2014年4月には「私が愛したヨーロッパ Top10」でクロアチア編が放送された後、クロアチアで銃の事故がさく烈し、7月に「ベトナム、誰もがそれぞれの旅がある」の広告が放送された後、夫の浮気を疑った夫人が凶器を振り回した。

    2014年仁川アジア競技大会の公式スポンサーとして大韓航空が選定された後、仁川アジア競技大会を応援する広告を放映したが、この広告のおかげなのか(?)、アジア競技大会は未熟な試合運営で歴代最悪のアジア大会として評価される危機に処した。

    大韓航空は、広告のジンクスを報道した某スポーツ新聞記者を相手に名誉毀損の疑いで告発したが、検察は無嫌疑処理にした。

    もちろん、大韓航空の広告が呪いを呼んできたという事実は、無理がある。あくまでも広告放映時期と当時の事故を組み合わせただけだ。世界各地で事件事故が頻発しているから、このようなはめ合わせは、世界各国で広告を出している多国籍企業の全てで可能なことだ。

    大韓航空の広告に、このようなジンクスがあるのなら、世界各国は大韓航空を神のように扱うべきではないのか。