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  • Q.
    韓国ではなぜ現代自動車が信頼されていないのですか? どうしてそんなに憎まれてるの?(下)
  • A.
    (※この記事は「韓国ではなぜ現代自動車が信頼されていないのですか? どうしてそんなに憎まれてるの?(上)」)

    輸出用と国内用の鋼板の厚さが違うという疑惑に対して、現代自動車の関係者は激しく反発します。工程上、不可能だというのです。しかし、少なくとも2007年以前にヨーロッパと北米に輸出していた車には腐食防止に優れた亜鉛メッキ鋼板を使ったのに対して、内需用の車には一般的な鋼板を使っていたのは明らかです。韓国には、防錆をしなければならないという規定自体がなかったため、する必要もなかったのでしょう。

    しかし、塩化カルシウムの使用量が多くなり、車が腐食してしまうという苦情が提起されると、問題点として浮彫になりました。当時、消費者院で腐食関連の苦情が最も多かった会社も現代自動車でした。現代自動車は2011年からは国内向けの車にも輸出用と同様に亜鉛メッキ鋼板の比率を70%以上維持していると強調します。

    今では内需と輸出用の車に全く品質の差はないというのが現代自動車の主張です。それでも韓国の消費者は現代自動車を信しません。憎んですらいます。インターネットサイトでアンケート調査を実施した結果、回答者1795人のうち、なんと94%が「現代自動車が憎い」という反応を見せました。

    回答者の45%は国内市場を差別するからだという理由を挙げて、水漏れやサビなどの品質上の問題を取り上げた消費者も19%にもなりました。エアバッグ、急発進などの安全性の問題と高価な価格を理由に挙げた回答者はそれぞれ11%と9%です。

    「現代自動車はジェネシスを米国より2000万ウォンも高く国内で売りながら、むしろ品質は劣る」と書いた回答者のコメントは、韓国消費者の心情を代弁しています。今は変わったかもしれませんが、過去には、品質保証期間など、海外市場と差別された政策により、消費者の心が傷ついてしまったことが、不信の最大の理由だと見ることができます。

    このような不満を持っていながらも。韓国の消費者は今日も現代自動車を買います。中古車の価格、部品の価格、ASを受けることができる整備所の数などから、現代自動車が便利だというのが理由でしょう。または習慣のように乗っていた現代自動車を新しいモデルに変えて乗っているのでしょう。憎みながらも、現代自動車の車を買う理由は、なんだか愛憎の関係にある男女が別れることができずにいる理由と同じようにも見えます。

    衝突実験を一度を行ったからと、固くなった消費者の不信を打ち破ることはできません。消費者は衝突実験の車に搭乗したマネキンではないのですから。