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  • Q.
    韓国の都市伝説(パート4):「ハトの串焼き」と「エチルエーテルの魚」
  • A.
    ゴキブリを撲滅させる妙案を問う質問に、誰かが「ゴキブリが精力に良い」という噂さえ流せばいいと言いました。中国人は足の付いたものといえば机、飛ぶものの中では飛行機を除いたすべてを調理して食べると言いますが、韓国の男衆たちの食べ物の中にも奇妙なものが結構あります。

    精力に良いとの噂が流れたことにより、シラミを捕まえるようにヘビを捕まえてしまい、ヘビが姿を消したという言葉も出回ったことがあります。このように、都市伝説には食べ物も登場します。

    ハトの串焼き

    1990年頃、ソウルや釜山などの大都市を中心に「誰かがハトを捕まえて串焼きの材料として使っている」という噂が広がり始めました。

    ハトが「平和の象徴」だとは言いますが、都市のハトはあまり役に立たもない鳥でもあります。この動物があまりにも増えたため、時には頭痛の種にもなったりします。そこで、丸々としているハトを捕まえて「鶏」として売っているという言葉も出てきたのです。ハトの焼き鳥に関する噂が流れ始め、1998年ごろには骨なしチキンが登場してハトの串焼き話が本格的に噂されるようになりました。

    骨がある鶏肉と比較しても量が少なくなく、さらに値が安い(?)と首をかしげる瞬間、もしかしたら漢江で餌をつまんでいたハトなのではないか、とこのように発展したのでしょう。

    あまりにも噂が広まったため、消費者の告発を受けて真相を暴くMBCの番組『不満ゼロ』で扱われたりもしました。結果は「ハトではない」でした。

    専門家たちの言葉では、焼き鳥に使う鶏はタイなどから輸入してきているのだが、ハトを捕まえるためにかかる費用よりも安いのだから、ありえないということでした。では、それから「ハトの串焼き」伝説は消えたのでしょうか。そんなことありません。『不満ゼロ』の制作チームが韓国全国の焼き鳥屋をことごとく調べたわけでもないうえに、いくら輸入の鶏が安いからといって、一銭もかけずに捕まえたハトよりも安いのかという疑問が沸くのは当然のことです。

    2005年に放映されたMBCシチュエーションコメディ『アンニョン、フランチェスカ』で鶏商売をする主人公一家が都市のハトを捕まえて供給する場面が放送されたりもしました。

    エチルエーテル魚

    2011年から、一部のSNSを介して広まった話です。路上で干物を売っている商人が、どれほど新鮮なのか匂いを嗅いでみろと、魚を近づけてきても、絶対ににおいを嗅いではいけないというのがその内容です。

    なぜなら、魚にはエチルエーテルが塗られており、においを嗅ぐと気絶をして、その間に財布から何まで取られてしまうという話。ひどい場合には、強姦殺人、臓器摘出、人身売買につながる可能性があると、伝説の危険度はますます高まる一方です。専門家によると、学校でカエルの麻酔用に使われるエチルエーテルは麻酔成分が弱いうえ、魚に塗られたもののにおいを嗅いで気絶するくらいなら、その商人がまず気絶しているだろうという非常に強力な(?)反論も提起されています。

    しかし、中国で幻覚剤成分が入っているタバコをすすめた後、仮死状態になってから金品を奪う事例が知られ、エチルエーテルではなく、他の麻酔成分の魚へと伝説の内容が変わっている最中です。