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  • Q.
    ショパンコンクールで1位になったチョ・ソンジンはどんな人ですか?
  • A.
    まったく、いろいろなことが起こります。現在前売りを受けつけている、ピアニストのチョ・ソンジンのアルバムがすでにIUのアルバム販売量を追い抜いたそうです。

    アイドルグループがマスコミを掌握しているため、韓国人はまったくクラシック音楽とは塀を作って過ごしているのだと思っていました。ところが、韓国人が彼の演奏実況をシェアすることに夢中になっているのを見ると、スター1人が世界の支配図も変えることができるという考えが自然と浮かびます。

    筆者もこの記事を書くためにチョ・ソンジンの演奏を聞いて、夢中になってしまい、3時間ほど文章を書くのを忘れていました。

    • < ショパンコンクールで演奏したときの姿(YOUTUBEキャプチャ)>

    少し時間があるのであれば、一度彼の演奏を聞いてみることをお勧めします。本当に自信を持ってお勧めすることができます。期待を裏切らないことでしょう。

    画家は絵で、音楽家は演奏で語るといいますが、チョ・ソンジンという人物がいかにしてショパンコンクールで1位になることができたのか、少しは気になりますよね。優れた遺伝子を持って生まれたのか、といったようなことも少しは気になることでしょう。

    彼の両親は、音楽とはあまり縁がなかったようなので、遺伝的な利点はなかったと言えます。音楽で生計を維持しているわけではなくても、元来音楽を好んでいたのかもしれませんが。 チョ・ソンジンは6歳の時からピアノを始めたといいますから、音楽と非常に距離が遠かった方ではないようで、いろいろな点を勘案すれば、5%の遺伝子に95%の努力で作られたピアニストと見るのが正しいのかもしれません。

    ところがです。韓国では、中流階級の家庭であれば、その年齢でピアノ教室に一度でも行ったことがないという子どもを見つけるほうが難しいことでしょう。親が珠算塾にテコンドー、音楽教室など、あらゆるところに送ります。そうして、適性に合っているのか、不平を言わずに通うところに集中することになります。

    チョ・ソンジンは小学校3年生まではピアノとバイオリンを一緒に学びました。それまでは何を選択するべきか、親も、本人もよく分からなかったわけですが、最終的にピアノを選択しました。このとき、ピアノ教室の先生から個人指導を受けたほうがいいというアドバイスを聞いて、芸術の殿堂の英才アカデミーに入りました。

    以来、彼の人生に英才教育が入り込みました。11歳の時に錦湖文化財団が後援する英才に選ばれ、芸苑(イェウォン)学校とソウル芸術高校を経て、今ではパリ国立の高等音楽院に在学中です。

    チョ・ソンジンは以前から韓国では熱心なファンを確保した状態でした。2008年にモスクワ国際青少年チャイコフスキーコンクールで、当時としては最年少の年齢で1位になり、本格的に注目を集め始めました。

    チョ・ソンジンはまだ若いですが、最も嬉しかったときとして、2012年3月にフランスの語学学校で実施したフランス語能力試験に合格した瞬間だと言っています。コンクールが終わって、彼にラブコールを送っていたニコライ・ペトロフがこの世を去った後、留学に行くところを探していたのですが、フランスの高等音楽院のホームページに入った直後に頭が澄み渡ったといいます。

    フランス留学に行くために、まずフランス語レベルB1に合格することが急務で、1日に7時間ずつ3カ月を勉強したのですが、自信はなかったそうです。演奏と並行して勉強をするため、ストレスも大きかったといいます。ところが、初めて受けた試験に合格して、本当に気持ちが良かったそうです。

    フランス音楽院の入試と関連しては、笑えないエピソードもあります。2月に試験を受けにこいという書類を受け取った後、急いでフランスに行った彼は、ブログで1次試験は聴音だという情報を得て、鉛筆と消しゴムを持って学校に行きました。もちろん服もラフな格好で行ったそうです。ところが、学校関係者がサインを受けてから、練習室に閉じ込めます。

    「私、今日ピアノを弾くんですか?」と聞いたところ、本当に呆れたように見つめて「そうよ」と言われたそうです。チョ・ソンジンはピアノの前で鉛筆と消しゴムを持ってしばらく笑ったそうです。まぁ、そうしてエチュード、バッハ、プロコフィエフの曲を弾いて合格したのですが、本当にギリギリの実力だったなら、天才でも学校にも行けないところでした。

    フランス高等音楽院入試の資料にはプロフィールを書く欄もないそうです。コンクールで入賞した経歴も役に立たず、ただただ実力だけで当落を決定するため、本当に見習うべきところですね。

    チョ・ソンジンの暮らしについてはあまり知られていることがありません。しかし、インタビューの内容を見ると、子どもの頃から、自分の生き方に忠実だったからか、すでに得道したようでもあります。一方では、日本の漫画『ピアノの森』が連想されたりもします。

    漫画のあらすじが田舎の村の少年が故障して音もちゃんと出ていないピアノで演奏する話ですよね。そのピアノで演奏をしていたため、良いピアノの前に座ると自由自在に音を出すことができるという主人公とチョ・ソンジンが少しは似ているところもあるようです。

    子どもの頃、チョ・ソンジンが毎日練習していたピアノが旧式のピアノだという話、防音処理がされていないアパートで古いピアノで練習するしかなかった環境だったとの話もあるため、そこは心に刻んでおく必要がありそうです。


    その後のチョ・ソンジンの活躍は記事でチェック!

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