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  • Q.
    韓国の国定教科書問題はなぜ起きたのですか?(下)
  • A.
    ※この記事は「韓国の国定教科書問題はなぜ起きたのですか?(中)」の続きです。

    最近就任したキム・スナム検察総長は、3大剔抉対象として不正選挙と慢性的な腐敗に先立って、不法暴力デモを打ち出しました。

    歴史教科書国定化を口実に不法と暴力を行使すれば徹底的に捜査して、民事的刑罰まで多角的に圧迫するという一声を発表しました。

    歴史教科書の国定化は現在進行形です。去る11月末、政府は国定教科書編纂審議会で活動する16人の人選を終えたと、リストは教科書執筆が終わった後、公開すると明らかにした。執筆陣も本の内容を検討する審議委員も誰が誰なのかを知らない状態です。

    先立って国史編纂委員会は、中学校・高校の歴史教科書執筆陣は47人だと明らかにしました。 30人を招聘して、17人を公募したという内容だけ明らかにして、名前や所属機関については口を閉じました。

    執筆陣公募には教授と研究員37人と教師19人など計56人が応募したというのが委員会の説明です。現代史の執筆陣には歴史学者だけでなく、憲法、政治、経済を専攻した学者も含まれています。

    執筆陣は外部環境に影響を受けずに自由に(?)文を書くことができるようすると発表されたため、この方々は今どこかで教科書を書いていたり、あるいは資料を検索されているのでしょう。

    歴史教科書を作る作業が今どのように流れているのかを知っている人はごく少数に過ぎません。編纂委員長と教科書執筆を補助する編修室の室長や重要な研究官程度だけ知っています。大統領や周辺の補佐はもしかしたら知っているかもしれません。

    国史編纂委員会の事務所は、部外者の出入りが厳格に統制されています。軍事機密を扱う所と似てます。

    政府が作った歴史教科書がいつ姿を現わすのか知っている人もごく少数です。すぐに終わる可能性のある作業ではあります。すでに教科書を作った経験を持つ方たちだろうから3~4カ月、十分に見積もって半年程度で執筆を終えることができるでしょう。

    その間、道路では国​​定教科書に反対するデモ隊が陣を敷いて、検察と警察が彼らを捕まえながら留置場には思想が不穏な人々でいっぱいになるでしょう。

    このような混乱がいつ終わるのかはわかりません。教科書が出来上がれば騒ぎが静かになるのでしょうか。これまで国定教科書に反対した学者たちと教授が諦めて国定教科書で授業をするでしょうか。

    野党側の関係者が相当数布陣している市道教育庁では、国定教科書に対抗して、歴史の補助教材を共同開発すると言っています。江原道、光州、全羅南道、忠清南道の教育庁などが合意して、来年初めには、教材の開発委員会を発足させるという計画です。国定教科書と教材の内容が異なる場合には学ぶ学生も混乱することでしょう。

    歴史教科書の国定化が置かれた状況は次のとおりです。

    来年には、国会議員を選ぶ総選挙が予定されています。4月13日、学生が先頭に立って永久執権を夢見た李承晩(イ・スマン)大統領を下野させた4.19革命の記念日をわずか数日後に控えた日に投票をすることになります。選挙のイシューから歴史教科書が外れることはないでしょう。

    韓国社会の時計は歴史によって再び逆回りをしている感じがします。