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Q.LOENエンターテイメントと直接・間接的に関係のある企画会社について教えてください。
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A.ソウルで発行された、ある中央日刊紙は1面に「カカオ、1兆8700億でメロンを買収」という記事を載せました。
1兆8700億ウォン。ものすごいお金ですね。1年前にハンファグループがサムスンからサムスン総合化学など4社を買収するのにかけたお金である1兆9000億ウォンに匹敵するお金です。
実際にはカカオ(Daum)が経営権を買収した会社は、メロンではなく、LOENエンターテイメントです。1978年に設立された(1982年事業者登録)LOENは、30年以上の歳月の間、数多くの浮き沈みを重ねました。経営権もあちこちへと移りました。
LOENの設立当時の名前は、「ソウル音盤」でした。英字新聞記者をしてから、英語教育でYBMという外国語専門教育企業を作った、ミン・ヨンビンさんが作った会社です。韓国初のレコードレーベル「Cantabile」も創案し、青少年を対象にコンサートを開いたのも、ソウル音盤が初めてでした。
音楽市場が急変し、経営危機が迫ってくると、2005年に第3者割当方式で増資をしながら、SKグループの傘下に入りました。会社名がLOENへと変わったのは2008年です。しかし、SKグループの系列会社であった時期は全部で10年にも満ちません。
最初はSKの主力系列会社であるSKテレコムの子会社、つまりSKグループの孫会社程度だったのですが、SKテレコムがSKプラネットを設立して、その傘下にLOENを編入させたために、ひ孫会社になってしまいました。公正取引法上、ひ孫会社は株式を100%確保する必要があったのですが、SKグループとしてはレコード会社を永遠に抱える考えはなかったようです。
SKが売りに出したLOENを買収した会社は、投資を目的とする私募ファンドでした。香港に本拠地を置いて活動しているAEPの子会社スターインベストホールディングスが株式を買い入れました。SKテレコムは、通信市場の競合他社であるKTが音楽コンテンツをサービスしていることを勘案して、株式を全部処分する代わりに、15%程度は残しておきました。
今回、カカオがLOENの株式を買収しながら、スターインベストの株式だけでなく、SKの株式も全部持って行きました。カカオが持つLOENの株式は74.4%にもなります。
スターインベストはLOENを買収した後、芸能人マネージメントをする会社を合併するなど積極的な経営を広げましたが、結局は会社を高値で売るための基礎を固めるものでした。2013年7月、SKプラネットからLOENの株式52%を買収するときには2659億ウォンでしたから、株式1%につき50億5898万ウォンほどの状態でした。今回の売却代金をみると、株式1%で244億7600万ウォンに達するため、わずか2年半ぶりに4倍近い差益を残しています。
買収価格が少し高いと思ったのか、買収がなされた直後にLOENの株価は5.4%上昇した一方で、カカオは0.43%落ちました。
レコード会社として出発したLOENの主力事業は、音源サービスのメロン(MelOn)です。韓国音源市場でMnetドットコム、バックス、ジニー、ソリバダなどの競合他社がありますが、メロンは独歩的な1位を維持しています。カカオ(ダウム)は芸能人の公式ファンカフェが陣を敷いて活動する庭でもありますから、LOENの買収をきっかけに音楽を、韓国はもちろん世界市場に向かう窓口として使う様子です。
前述したように、私募ファンドが経営していた時代の積極的な経営によりLOENは、芸能界で領域を広げてきました。2013年12月にSISTARとK.Willが所属するスターシップエンターテイメントの株式70%を買い付けて、スターシップを介してパク・ミヌとユ・ヨンソクが属しているキングコングエンターテイメントを買収しました。
昨年の6月にはFTISLANDとCNBLUE、AOA、JUNIELなどが布陣しているFNCエンターテイメントが株式の一部(5.14%)をLOENに渡し、戦略的パートナーシップを結びました。そして同年11月末、Apinkとホ・ガクを保有する、A-CUBEエンターテイメントを胸に抱きました。
ApinkがLOENに合流する前には、LOENの代表的な芸能人は事実上アイユー(IU)ひとりだけだったと言っても過言でありません。アイユーがいろいろな理由で論議に包まれたときに、LOENの時価総額のうち8000億ウォンが蒸発する事態さえ起きました。
短時間に自主的にアーティストを育てるのも簡単ではなく、アイユーへの依存度を下げようと、中小の企画会社買収に向かって方針を固めたようにも見えます。しかし、LOENの主力事業は音源流通であることから昨年の営業実績は良いという分析が出されて、株価も回復しました。株価が回復した隙に経営陣も変わり、これから、どのように運命を歩むことになるのか期待されます。
所属芸能人
▶ ロエンツリー(LOEN TREE)レーベル所属
アイユー(IU)
ジア(Zia) - ソロ歌手
サニーヒル(SunnyHill) - 2007年にデビューした4人組ガールズグループ
フィエスタ(FIESTAR) - 2012年にデビューした5人組ガールズグループ
ヒストリー(HISTORY) - 2013年にデビューした5人組ボーイバンド
ユン・ヒョンサン - Kポップスターで顔を知らせたソロ歌手
シン・ジス - スーパースターK3出身の女性ソロ歌手。2015年デビュー
▶ コーラボッタリ(Collabodadi)レーベル所属
メロディデー(MelodyDay) - 2012年KBSドラマ『カクシタル』のOST、『その一言』でデビューした4人組ガールズグループ(ビュガエンターテイメントと共同管理)
▶ スターシップ(STARSHIP)エンターテイメント所属
シスター(SISTAR) - ガールズグループ界の音源強者である4人組ガールズグループ
ケイウィル(K.Will) - 2007年にデビューしたソロ歌手
ボーイフレンド(BOYFRIEND) - 2011年にデビューした6人組ボーイバンド
ユ・スンオ - スーパースターK4を介してスターになったソロ歌手
モンスタX(MONSTAR X) - 2015年デビューした7人組男性アイドルグループ
▶ スターシップXレーベル所属
マッドクラウン(Mad Clown) - 2011年に最初のアルバムを出したラッパー
チョンギゴ - 2002年に芸能界に進出したヒップホップミュージシャン
チュヨン - 2010年にデビューしたソロ歌手
▶ エイキューブ(A-CUBE)エンターテイメント所属
Apink - 2011年にデビューした6人組ガールズグループ
ホガク - スーパースターK2で優勝してデビューしたバラード歌手
- Lim, Chul | 入力 2016-01-22 14:53:23.747000000
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