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  • Q.
    韓国の芸能界には言論プレーで有名な人がいますか。(2)
  • A.
    ※この記事は「韓国の芸能界には言論プレーで有名な人がいますか。(1)」の続きです。

    2014年の11月、あるメディアに下のようなタイトルの記事が出ました。

    「パク・ジニョン『JYP歌手の問題行動が少ない? 正しい子たちだけを選ぶからだ』」

    パク・ジニョンが江南(カンナム)のとあるカフェで記者と会い、自分は才能のある子の代わりに正しい子たちを選ぶと話したという内容の記事でした。JYPエンターテイメント所属の芸能人が起こした事件は、去る20年間、飲酒運転の1件だけだという内容も続きます。

    パク・ジニョンの発言はもう少し紹介されました。「私の会社は現金でイベント料を払うイベントには絶対に行かず、ルームサロンにも行きません。行けば退社してもらっています。会社の成功は、いくらでもゆっくり成功すればいいのですが、重要なのは過程が正しくて正直であることです」

    当時、SMエンターテイメントとYGエンターテイメント所属の歌手たちが、各種の事件を起こしたり巻き込まれて揺れていた時期でした。実は、SMエンターテイメントのアイドル歌手は、特に飲酒運転の事故をたくさん起こし、YGエンターテイメント側も事件を起こしたり巻き込まれる歌手が少なくなかったため、人格問題が提起されていた時期でした。

    しかし、知っている人はこの記事について大したことではないかのように反応を見せませんでした。記事を出したメディアが有力紙でなかったせいもありますが、パク・ジニョンがライバル会社の事件対処能力に問題がある隙を狙って、自分自身を際立たせようとしているという印象が強かったせいです。

    パク・ジニョンは、このような方法の言論プレーをするのが得意な人だという評価を受けています。得意という程度ではなく、芸能界では言論プレーの帝王として考えられているほどです。DCインサイド(韓国最大のオンライン掲示板)ではパク・ジニョンの言論プレーの能力を高く買い、彼に「言論プレー学の教授」「ノーベル言論プレー賞受賞者」という称号を与えたりしたほどです。

    言論プレーと関連したパク・ジニョンのエピソードを紹介すると、まず、ワンダーガールズの米国進出のエピソードを挙げることができます。

    ワンダーガールズがジョナス・ブラザーズの公演にオープニング公演で参加したのですが、ちょうどそのとき、オバマ米大統領夫人が子どもたちと一緒に公演を見に来ていました。JYPはチャンスだと思ったのか、公演をワンダーガールズの単独公演だったかのように見せて「ワンダーガールズの公演を見に、米国のファーストレディも来た」と宣伝しました。その後、ある放送で「実はジョナス・ブラザーズを見に来ていた」と明らかにしましたが、弁明にしてはちょっと時期が遅れていました。

    米国側では、ワンダーガールズをアジア最高の歌手としてマーケティングしていたわけですが、ワンダーガールズの紹介をしながら見せるティーザー映像で、ファンの数を膨らませていたことが明らかになりました。ドリームコンサートの時にきたSUPER JUNIORや東方神起、少女時代のすべてのファンをワンダーガールズのファンだと見せていたからです。そのせいでアンチファンがあまりいなかったワンダーガールズにアンチファンが生れ始めました。韓国でライバルだった少女時代のファンはもちろんのこと、東方神起のファンやSUPER JUNIORのファンすらもワンダーガールズのアンチに合流してしまいました。

    公然のヒット曲『Tell Me』と『So Hot』、『Nobody』でおじさんファン達をアルバム市場に引き込んで滅亡の危機にあったガールズグループの市場を復活させたことに、多大なる貢献をしたワンダーガールズの米国進出が時期尚早だったという評価は当時にもありました。ワンダーガールズが米国に行ったおかげで、ライバルだった少女時代が市場を平定して、ガールズグループが大挙して登場し、韓国の歌謡界を豊かにはしましたが、ワンダーガールズとしてはそこまで良い出来事ではありませんでした。

    米国に行ったワンダーガールズを売るために、パク・ジニョンは言論プレーに対する才能を総動員しました。子ども服売り場で廉価でCDを販売する方式まで使って、順位を引き上げて、ビルボードメインチャートHOT100に『Nobody』をランクインさせました。米国ではそこまですごいことではありませんが、韓国では初めて「ビルボード100」に韓国歌手が名前が登場したと騒ぎました。

    ビルボードチャート100にワンダーガールズが韓国の歌手としては初めて登場したのは事実ですが、すでにその前にBoAとキム・ボムスが200に入ったことがありましたので、ビルボードメインチャートに最初に名前が登場した歌手はBoAだとするほうが正しいでしょう。ところが、記事には「BoAなどはメインチャートではなく、ジャンル別または部門別のチャートだったという点から、ワンダーガールズの順位は意味が違う」と書かれたせいで、BoAのファンは怒りました。

    ワンダーガールズのメンバーとしては、悔しい面が大きいことでしょう。とにかく、ワンダーガールズの所属事務所の社長であるパク・ジニョンの言論プレーは勢いよく続き、PSYのところで頂点に至りました。PSYの『江南スタイル』が世界的な人気を得ると、パク・ジニョンが「実は江南スタイルは僕をモデルにて作られた歌」だと言い出したのです。

    言論プレーの神と言われるパク・ジニョンの弟子に挙げらる芸能人が歌手のRAIN(ピ)です。ガールズグループT-ARAの所属事務所MBKエンターテイメントの実権を握るキム・グァンス氏も彼らに負けないほどの言論プレーの達人と知られています。彼らについての話は次回にしたいと思います。