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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    防弾少年団の所属事務所ビッグヒットエンターテイメントとパン・シヒョク代表について教えてください。
  • A.
    昔の話になってしまいましたが、韓国でKSと言うと非常に能力のある男性を意味していました。

    KS?Korea Standardの何がすごいのかって? そのように考えてはいけません。京畿(キョンギ)高校(K)とソウル大(S)を出たという意味です。

    • < 『偉大な誕生』画面キャプチャ >

    試験を受けて高校に入っていた時代の京畿高校は、ソウルではなく韓国で最も有名な高校だったんです。全国で勉強ができるという秀才が集まる学校なんですから、京畿高校に通うという事実だけでも将来が有望視されました。

    パン・シヒョクはKSです。しかし、昔のKSとは若干の距離感がありあす。試験を受けて入学したのではなく、高校平準化時代(試験の成績ではなく抽選などにより自動で高校が割り当てられる制度)に入った学校です。

    ソウル大学で美学を専攻した彼はユ・ジェハ歌謡祭で銅賞を獲得した翌年の1995年から作曲活動を本格的に始めました。

    初期にはパク・ジニョンにスカウトされ、JYPエンターテイメントに身を置いて活動しました。パク・ジニョンにプロデューシングのすべてを学んだそうです。歌謡界の主流で活動しながらも、イメージがこれまでの歌とは軽く異なる新鮮な曲を発表し、韓国とは異なる北米やヨーロッパ地域の雰囲気が漂う作曲にファンはもちろん、評論家からも高い評価を受けました。

    彼が作曲した曲を一部紹介すると、

    god『君が戻ってくることが(So That You Can Come Back To Me)』、『Friday Night』、『空色の風船』
    パク・チユン『月光の歌』、『私は恋に落ちた』
    ピョル『なぜ分からないの?』
    Banana Girl『Crazy Crazy Crazy』『Kess Me』『Chocolate』
    Rain 『悪い男』、『I do』
    イム・ジョンヒ『Don't Go My Love』、『Madly In Love』、『It Can't Be Real』、『別れに行く道』、『Golden Lady』
    ビッグママ(Bigmama)現代自動車i30広告音楽
    8eight『Forget About Love and Sing』、『Without a Heart』、『Goodbye My Love』
    ペク・チヨン『銃に撃たれたように』、『唇をあげて』、『私の耳にキャンディ』、『普通』
    SORI『唇が本当に』
    パク・ギヨン『録画されたテープを巻くように』
    防弾少年団『I NEED U』、『RUN』、『FIRE』
    ソ・イングク『呼ぶ』
    チャン・ヘジン『Cry Once And Stop』
    T-ARA『Like the First Time』
    Davichi『時間よ止まれ』
    2AM『Never let you go ~死んでも離さない~』『悪かった』、『馬鹿みたいに』、『LOVE』、『電話に出ない君に』、『狂ったように』
    イ・スンギ『愛が酒を教えて』
    オム・ジョンファ『COME 2 ME』

    かなり多いですよね。実はこれよりもはるかに多いです。作曲でご飯を食べて暮らしている人だから、作曲した曲が多いのは当たり前かもしれませんね。

    2005年にJYPエンターテイメントから独立した後、ビッグヒットエンターテインメントを設立した。独立後もJYPエンターテイメントと密接な関係を維持しています。 2014年まではJYPエンターテイメントのボーイズグループ2AMのプロデュースを担当しました。だからといってビッグヒットエンターテイメントをJYPエンターテイメントのサブレーベルだと考えてはいけません。

    2015年5月にシグナル・エンターテイメントグループがビッグヒットエンターテイメントが発行した60億ウォン規模の転換社債(CB)を買収して、潜在的な系列関係になったことはありますが、1年後にシグナル・エンターテイメント側が転換社債の新株への転換を放棄して、資金を回収しながら系列関係はなかったことになりました。

    その後、LGグループと関連がある私募ファンドのLBインベストメントがビッグヒットエンターテイメントに100億ウォンを投資しましたが、今後の支配構造がどうなるのか関心を集める部分でもあります。

    ビッグヒットエンターテインメントが輩出した最高の人気歌手は防弾少年団です。防弾少年団のほか、8eightのイ・ヒョンと2AMイ・チャンミンが属するプロジェクトグループのHOMMEもビッグヒットエンターテイメントに所属しています。

    先に紹介した2AMと8eight、イム・ジョンヒ、デビッド・オ(David Oh)などがビッグヒットエンターテイメントを経ていきました。10年以上の企業にしては所属歌手が多いほうではありませんよね。

    パン・シヒョクは2010年、MBCオーディション番組『偉大な誕生』の審査員を務めながらストレートに鋭く評価する姿を見せてくれました。しかしながら、自分が担当する歌手を「音盤産業に適した商品にするために鞭を打つ」という悪評を聞いたりもしました。

    数回の実験的な作品が大衆の注目を集めるのに失敗した後、彼が作曲した曲に対して商業的にヒットしそうな曲ばかりを書くという反応が増えた点は残念な部分です。

    パン・シヒョクはかつてシンガーソングライターを兼ねるBIGBANGのG-DRAGON(クォン・ジヨン)を見ながら、「まるでモーツァルトを見つめるサリエリのように気分が悪いほどだった」と話して物議を醸したりもしました。彼の言葉はG-DRAGONの才能が自分より優れているという意味だったのですが、2人がモーツァルトとサリエリの関係を引っ張ってきて使ってもいいほどのレベルなのかという皮肉から逃れることはできませんでした。

    とにかく、何も発言しなかったG-DRAGONは、パン・シヒョクの発言のおかげで「チュイチャルート」というニックネームを得てしまいました。