商店街で80歳近くなって亡くなったのだから天寿をすべて享受したと、好喪（幸福な一生を終えた人の葬式）だと言う若者たちに「世の中に上手く死ぬことがどこにあるのか、老人が長く生きて死ねば全て好喪か！」と怒鳴る老人。

老人はそれほど年を取ったバイクに乗って坂道を上がり牛乳を配達する中、カートに廃紙を拾い集めていたおばあさんに会います。バイクにはじかれ飛んだ石に当たって倒れたおばあさん、カートから落ちた廃紙の端くれを一緒に拾ってあげながら2人は縁を結びます。

老人たちの愛はかなり感動的な結末へ続くが、ここで明らかにすればスポイラーになるでしょう？

漫画は70代後半の老人たちの話を解いた珍しい作品ですね。作家自身も元々は計画になかった作品だが、一緒に住んでいたおばあちゃんを見て作品を構想することになったといいます。

作家カン・プル（本名カン・ドウン）は韓国で少女漫画で有名な作家です。彼の作品の中でかなり多くの作品が映像で作られました。

この作品はSBS Plusでドラマで制作し、2012年4月16日から16部作で放映されましたが、すでに一年前の2011年にイ・スンジェとキム・スミが出演した映画でもスクリーンを飾ったことがあります。

この他にも映画として制作されたカン・プルの作品は、『アパートメント』（2006年）、『バカ』（2008）、『純情漫画』（2008）、『26年』（2012年）、『タイミング』（2015）などがあります。最近活動している漫画家の中では、最も多く映像で紹介された作家ですね。

映画で作られている前の2008年4月、演劇で脚色されて舞台に上がりました。連日売り切れを記録し、平均98％の客席占有率を記録するほどでした。2010年にもチェ・ジュボン主演で舞台として飾られました。

2012年4月から放映されたドラマで主人公キム・マンソクおじいさんは映画と同様にイ・スンジェ（李順載）が引き受けたでしょう。すじがまっすぐとしたことを言うため簡単に近付くことが難しいですが、本心はとても温かい人、俳優イ・スンジェが適格だという気もします。

映画でキム・スミが引き受けたソンイ役はチョン・ヨンスクに渡りました。放映当時、彼女の年齢が65歳だったので、原作に比べて若いおばあさんでしたね。相手俳優のイ・スンジェが78歳だった点を勘案すれば、なんと13歳の差。おじいさんには少しもったいない女性ではないかとも思われますね。