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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    キムチはがん発生を抑制してくれますか?
  • A.
    韓国に『私は自然人だ』というテレビ番組があります。

    この世の人々の殺伐な競争が嫌いで、山の中で人気を避けて暮らす人々の話です。まあ、そういう人もいますが末期がんのため病院で余命を告げられた後、山で暮らし始めた人もいるとのことです。

    もしかしたら、どこかにあるかもしれない霊薬を探して山に入ったわけですが、名前の分からない草根を掘って食べてがんから解放された、そのような話もたまに聞きます。なぜ突然、自然人の話をするのでしょう。

    キムチががん予防に卓越しているならば自然人は、ほんの数人しかいないでしょう。山に行く代わりに家でキムチを食べればいいからです。

    信じがたい話ですがIARC(国際がん研究所)で発表した発がん物質にキムチが上がってきているそうです。
    この研究所が発表した目録の2B群に登載されたのは、キムチだけでなく東アジアで食べる発効野菜類がたくさん上がりました。しかしキムチもがんを誘発する可能性がある物質の中の一つだということです。

    もちろんあくまでも可能性です。キムチを食べてがんにかかったという人の話はまだ聞いたことがありません。

    キムチは発がん物質ですか。

    IARCの食品分類がどうであろうが、キムチが発がん物質だと認める韓国人は多分一人もいないでしょう。SARSと鳥インフルエンザが流行した当時は、キムチがこれを予防するのに卓越した効果があるとか、「がんも治るそうよ~~!」、このような話まで広がったことがあります。

    キムチに対する韓国人の愛情はそれだけ格別だということです。キムチが体にいい食べ物ということは明らかです。

    アメリカの健康雑誌『Health』は2008年3月号にスペインのオリーブ油、ギリシャのヨーグルト、インドのレンズ豆、日本の納豆と共に世界5大健康食品の中の一つとして紹介したこともあります。

    キムチが健康食品として認められるもっともな理由は乳酸菌にあります。消化促進、コレステロール分解、成人病予防、体重減少に効果があると感じるのも乳酸菌のおかげです。

    乳酸菌は他の食品にも多いのですが、キムチが唯一注目を浴びる理由はキムチに含まれている固有乳酸菌、キムチ乳酸菌(lactobacillus kimchii*)の生存力のせいです。動物性乳酸菌は強い胃酸に耐えることができず、せいぜい40%程度が生き残るのに反して、キムチ乳酸菌は90%が生き残ります。多分、熟成過程を経て刺激的な香辛料と調味料の塊りの中で生存力を育てたようです。

    * 信じ難いですが本当の名前。翻訳するとキムチ乳酸菌。

    昼食に,キムチチゲを食べたならば乳酸菌が体にいいからと言ってヨーグルトを食べる必要はないという事実を、ご存知でしょう。 ただしキムチにあれこれ材料を混ぜてグツグツ煮込むのに、乳酸菌は果たして生き残っているでしょうか。確かに心配ですね。(ここだけの話ですが、キムチ乳酸菌も高温では持ちこたえられません。)

    乳酸菌はスーパーフードですが、キムチにも短所がないとは言えません。一番の短所は塩分です。

    キムチは一応、塩漬けにした食べ物です。キムチを作り始めたのは、塩漬けにして長く食べるためですから、塩漬けにする過程を省略してはいけません。

    最近は冷蔵庫のおかげで以前よりは塩の量が減りましたが、塩度を低くすれば白菜を塩漬けにしてもしおれないし、せいぜい漬けたキムチが早く傷む不祥事が起きるくらいでした。

    しかしキムチと相性が合う食べ物の中に、すでにナトリウム含有量が多いものがあることが問題です。

    代表的なのは正にラーメンです。ラーメンにキムチを乗せれば最高においしいですが、そうするとナトリウムの摂取は大量に増えてしまいます。ソルロンタン(牛骨煮込みスープ)も同じことです。汁が薄いから、塩で味付けをして、そしてキムチを乗せれば~~~~。

    もしかするとこのような食習慣のせいでIARCが発がんの可能性を警告したのかもしれません。

    それでも韓国人はキムチの坑がん効果を堅く信じています。

    筆者の考えではキムチを漬ける時に潰して入れるニンニクのせいではないかと思います。

    臭いはしますが完全食品のニンニク、キムチを漬ける時は塩と負けないくらいにニンニクもいっぱい入れるからです。