記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
HOME > 韓国Q&A

  • Q.
    韓国のチャジャンミョンの種類を教えてください。
  • A.
    ある職場の昼休み。
    食事も食べないといけないし、同僚と楽しい時間も過ごしたい、こういう時は事務所の近くのビリヤード場に直行します。

    チャジャンミョンを賭けたビリヤードを1ゲームしに行くのです。

    チャジャンミョンを三皿か四皿くらい注文すれば、だいたいギョーザ一皿くらいはサービスしてくれます。しかしギョーザは、相手が失敗して自分の番が来ることを待っている人の口に入るものです。もちろん長時間、キューを持っている人も不満はありません。勝つ予定のゲームをしている途中という意味だからです。その上、ゲームに没頭している間、チャジャンミョンを放っておけば、麺にチャジャンが染みておいしくなります。

    ところが、チャジャンミョンを注文する時、必ず「僕はカンチャジャンがいい」という人がいます。カンチャジャンは高いですが、彼は勝つ自信があるのでしょうか。1980年代初め、チャジャンミョンの価格が価格抑制政策に縛られている時も、カンチャジャンの価格は統制を受けませんでした。つまり、プレミアムチャジャンミョンということです。

    • カンチャジャン



    価格を自由に上げられないので、チャジャンミョンに乗せられていた細切りキュウリやエンドウ豆もなくなりました。しかし、カンチャジャンにはキュウリが乗っていました。
    中華料理店が価格統制を避けるための戦略として行ったのが新メニューの開発でした。チャジャンミョンに材料を少し追加して、新しいメニューを高価格で売りました。それからチャジャンミョンの種類が増えたのです。

    ・イルバン(一般)チャジャン -中華料理店に「ジャジャンミョン」または「チャジャンミョン」と書かれたメニュー。ソースを大量に作って電子ジャーなどに保管しておいて、麺だけ茹でてお客さんに提供するので安いのです。
    ・イェッナル(昔)チャジャン -具の中にジャガイモなどを入れて、目玉焼きやゆで卵を上に乗せるメニュー。お店によっては、ゆで卵の代わりにウズラの卵を使ったり、キュウリだけ、おまけのように見せる場所もあります。
    ・カン(乾)チャジャン -油で炒めたチュンジャンに豚肉、タマネギ、ニンジン、キャベツなどを入れて、もう一度炒めた後、麺に混ぜて食べる料理。イルバンチャジャンと違って水気がありません。チュンジャンに水とデンプンを入れないで油に炒めるので、さらに香ばしい味が出ます。麺とソースが別に出されます。
    ・サムソン(海産物)チャジャン -カンチャジャンにイカ、海老、ナマコなど、海産物を追加で入れたメニュー。チャジャンミョンの中で価格が高い方に属します。

    • チェンバンチャジャン



    ・チェンバン(大皿)チャジャン -一般的に使われる丸い器ではなくて大皿に入れて出されるメニュー。まず量が多いです。スパゲッティのようにチャジャンに麺を入れて一度炒めて出てくる点が、違います。海産物が追加されますが、サムソンチャジャンに比べると海産物の量が少なくて、主に安い材料を使います。お店によっては、トッポギの餅などを材料として使ったりします。中華料理店の従業員が注文がキャンセルになって残ったチャジャンミョンを温めて食べるために作ったとも言われます。
    ・サチョン(四川)チャジャン -チュンジャンではなくて豆板醤を使った少し辛くて赤いチャジャンミョン。辛い豆板醤をベースにナマコを入れる点が、中国の四川料理に似ています。しかし、四川には存在しないサチョンチャジャン。
    ・ヨル(熱)チャジャン /コチュ(唐辛子)チャジャン /プル(火)チャジャン -辛いチャジャンミョン。サチョンチャジャンとは違って、チュンジャンを使い青唐辛子や唐辛子油で辛味を出します。
    ・ユニ(肉泥)チャジャン -材料を全部切った後、チュンジャンと混ぜて炒めて作ったチャジャンミョン。豚のひき肉をユニ(肉泥-肉の泥)と呼ぶところから由来したメニュー。イルバンチャジャンと比べて味がなめらかなので、子供たち用にたくさん売れます。
    ・ユクサ(肉糸)チャジャン /ユスルチャジャン -カンチャジャンとほぼ同じですが、肉と野菜を細かく切ったものを使う点が違います。麺と材料を一緒に取って食べやすいという長所があります。
    ・ネン(冷)チャジャン -茹でて冷ました麺に冷たいチャジャンソースをかけて、その上に細切りにしたキュウリと豚肉、ゆでタマゴを飾った料理。慶北(キョンブク)慶山(キョンサン)の中華料理店で夏のメニューとして発売し始めて話題になりました。
    ・スジェビ(すいとん)チャジャン -麺の代わりにスジェビ(韓国風すいとん)を使ったチャジャンミョン。ソウルのある中華料理店で開発したメニューですが、スプーンを使う唯一のチャジャンミョンです。
    ・チェシク(菜食)チャジャン -仏教の僧侶など、菜食主義者のために豚肉はもちろん動物性油も一切使わずに作ったメニュー。スニム(僧侶)チャジャンという名前でも呼ばれます。
    ・ハルラルチャジャン -ムスリムのために作られたメニュー。豚肉の代わりに牛肉を使います。
    ・テンジャン(味噌)チャジャン -チュンジャンの代わりに韓国式味噌を使って作った料理。韓国式味噌に肉と野菜を入れて炒めた後、茹でた麺の上にかけて食べます。
    ・ハヤン(白い)チャジャン -中国のジャージャー麵を韓国式に改良したもの。パスタのような色ではなくて薄い茶色です。2014年から仁川(インチョン)のチャイナタウンの大型レストランで取り扱っているメニュー。
    ・マラド(馬羅島)チャジャン -肉の代わりにイカの甘辛炒めとヒジキを使ったメニュー。今はなくなった017新世紀通信の「チャジャンミョンを注文した人~」のCMで有名になりました。

    チャジャンミョンの種類は、とても多いですね。一時は、入学式や卒業式など特別な日に食べた特別な料理でしたが、庶民の一食を解決する食べ物として1世紀を過ごしたところ、こんなにもたくさん変形した料理が出来ました。チャジャンミョンの種類はこれだけではありません。

    中華料理店に来てチャジャンミョンを食べるか、チャンポンを食べるか迷う人々のために器の間に仕切りを付けて片方にはチャジャンミョン、反対側にはチャンポンを入れたチャムチャミョンもあります。チャンポンの代わりにチャーハンを入れればポクチャミョン、酢豚(タンスユク)を添えればタンチャミョン、うどんを入れればウチャミョ、五目あんかけ(ウルミョン)を入れればウルチャジャンになります。ウルチャジャンは忠北(チュンブク)の一部の地域だけで出没する異色メニューです。

    先ほど、スジェビチャジャンを紹介しましたが、麺の代わりにそばにチャジャンをかけて混ぜて食べればメミルチャジャンになります。メミルチャジャンは、中華料理店よりそば専門店で見つけやすいですが、中華料理店で食べるチャジャンとは全然違うそうです。