KBSドラマの『太陽の末裔』の人気によって2017年から盛況裏に進行されてきた「太白カップル祭り」がソン・ジュンギ、とソン・ヘギョ夫婦の離婚により残念なことに今年は取り消しになってしまいました。

江原道（カンウォンド）太白市は、ドラマ『太陽の末裔』が放送終了された後3億7000万ウォンを費やしてセット場を復元して2016年8月に観光客にオープンしました。次の年の5月にはセット場の入口にウルク聖堂と、ソン・ジュンギの軍靴造形物、ソンソンカップルのキスシーンを演出した銅像などを設置してカップル祭りを開きました。ソンソンカップルの愛の物語を継続するという趣旨でした。実際に太白のロケ地で結婚式を挙げることを許可してほしいという希望書が太白市に送られ たりもしました。

ソンソンカップルが破局に至ったので、情熱的なキスの姿は消えるでしょう。

太白市で『太陽の末裔』の痕跡を楽しむことは距離的に難しいですが、ソウルの近くにある『太陽の末裔』のロケ地に行くのは難しくありません。

その中でオススメの場所を紹介するならば、京畿道（キョンギド）坡州市の郡内面（グンネミョン）にあるキャンプ・グリーブス（Camp Greaves）です。ソンソンカップルは、ここで出会い愛が芽生えました。ドラマではウルク基地でした。

DMZ南方限界線から2キロメートル離れたキャンプ・グリーブスは、朝鮮戦争以後50年余り米軍が駐留した所でした。トム・ハンクス（Tom Hanks）が熱演した映画『プライベート・ライアン（Saving Private Ryan）』のモデルである米軍101空輸50連隊が駐留した空間です。

50余年間の米軍の建築様式がそのまま残っていて、朝鮮半島の分断状況を実感できる場所でもあります。米軍が撤収した後、撤去される運命でしたが、京畿道と京畿観光公社が平和安保体験施設としてリモデリングして安保思想観光地としてオープンしました。民間人統制区域の中にある唯一の宿泊施設であるユースホステルもオープンしました。

安保観光地として指定されて厳しかった出入りが容易になったりしましたが、まだ少しごちゃごちゃしています。軍隊に事前申請をする煩わしさは消えましたが、一日に出入りする人数がまだ3000人に制限されています。3000人までは、事前に出入りの手続きをせずに、臨津閣（イムジンガク）切符売り場でチケットを買えば自由にキャンプ・グリーブスで『太陽の末裔』の情緒を感じることができます。ユースホステルまで行く途中で無数のバリケードと徹底して身分証を検査する武装した軍人に会わなければなりませんが、考えてみればそれも思い出です。第3トンネル、トラ展望台、都羅山（トラサン）駅など周辺の観光地では、朝鮮半島の分断状況を身に染みて感じられます。

ユースホステルに入ってから荷物を下ろして窓の外を見通せば『太陽の末裔』のロケ地が目に入ってきます。

ユ・シジン大尉（ソン・ジュンギ）のような大韓民国の軍人になってみることができる様々な体験プログラムを楽しむこともできます。派兵部隊の軍服体験、軍番号列作りなど、難しくも恐ろしくもない体験です。

キャンプ・グリーブスから遠くない所にソンソンカップルの痕跡が残った所が、もう1つあります。 坡州市広灘面（クァンタンミョン）の碧草池（ピョクチョジ）樹木園です。

京畿観光公社が指定した都内観光地トップ10に名前が載った碧草池樹木園はドラマの常連ロケ地です。『太陽の末裔』だけでなくMBCドラマ『モンスター（2016.3-9）』、SBS 『帰ってきて、おじさん』（2016.2-4）、『星から来たあなた（2013.12-2014.2）』、『野獣の美女コンシム』（SBS. 2016.5-7）』、『彼女はキレイだった（MBC.2015.9-11）』、『ヨンパリ（SBS. 2015.8-10）』、『シティーハンター（SBS. 2011.5-7）』KBS単幕劇『ファピョン王女（2011）』がここで撮影されました。

ソウルからバスや地下鉄を利用しても簡単に行くことができる所です。（何回か乗り換えをする不便を甘受しなければなりません）

樹木園というよりは美しい庭園という雰囲気を漂わせる碧草池樹木園は、見どころがとても多いです。 そしてあちこちにドラマの痕跡が残っています。









本当に様々なドラマの痕跡を見ることができますね。ちょうど8月までは「球根祭り」が進行中なので、いろんな花を見学できます。

スイレンが、とてもきれいですね。いえ、あなたの方がきれいですよ！！