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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    韓国での国際結婚の割合はどれくらいですか?どの国が多いのでしょうか?
  • A.
    韓国社会に少し閉鎖的な面があることを否定することはできません。それ故、今でも見知らぬ外国人を見ると不思議がる悪習が少し残っています。田舎の農村に行けばそのような現象がさらにひどくなります。

    ところが、おかしな事実は田舎に行くほど肌の色や言葉が違う女性と結婚した人が多いということです。「田舎の金持ちは仕事持ち」という言葉のせいか牛もたくさん育てていて、田畑を多く所有していても田舎の青年と結婚したがる女性が少ないためにもたらされた現象でしょう。

    農村の独身男性が老いて死んでしまうほど結婚ができないために窮余の策として出てきた案なのか、時代の要求であるかにかはわかりませんが、外国から花嫁を連れて来はじめました。フィリピン、ベトナム、バングラデシュ、ミャンマーなど東南アジアの女性です。

    それまで国際結婚がなかったわけではありませんが、外国人男性の胸に韓国の女性が抱かれる比率が90%を超えており、割合も全体の結婚の1.5%に過ぎませんでした。それまで有名だった国際結婚は統一協会の合同結婚式くらいでした。韓国に嫁いできた日本女性のうち、統一協会の信者も多くいます。

    国際結婚は1990年代末から増え始め2005年の4万2400件で頂点に登りました。当時の結婚件数の13.5%に達するほどでした。以来、2010年まで10%を行ったり来たりし、以後は次第に下落しています。

    2013年の国際結婚件数は2万6000件で、全体の結婚の8%程度。このうち、韓国人と外国人女性の割合は依然として70%を超えています。最近では、韓国に働きに来た外国人男性と縁を結ぶ韓国の女性も増えているようです。

    外国人女性が韓国男性と結ばれるケースは、ほとんどがお見合い仲介会社を通して行われていると見ることができます。これは、韓国人男性と結婚する女性の国籍からも現れています。最も多くの国が、朝鮮族が含まれている中国で33.1%であり、ベトナム31.5%、フィリピン9.2%の順です。

    一方、韓国女性と結婚した外国人は、米国が22.9%で最も多く、中国22.6%、日本17.8%の順です。

    一時、旧ソ連地域のウズベキスタン、キルギス、ウクライナ等から来た女性たちも多くいました。しかし、美しい金髪美女をお見合い仲介会社から紹介を受けることは最近ではほとんど不可能に近くなりまいた。その国も今は経済力が高まって、自分たちを望む韓国男性たちが農村に住んでいるそれほど裕福ではない、しかも年齢も40代のおじさんが多いという事実を知ったからでしょう。

    韓国社会で国際結婚が持っている問題は、まさにその点です。韓国にお嫁に来る外国の女性への配慮です。まるでお金を与え、花嫁を買ってきているという感じさえ拭い去ることができませんでした。

    言葉もよく通じず、仕事はつらく、しかも夫や夫の家族が虐めでもするならば逃げてしまう場合も生じるしかありません。花嫁を連れてくるためにお金を使い果たしてしまった人も稀にいるようです。さらに生まれた子供が学校でいじめに遭ったりと、いろいろな後遺症を克服するのが、韓国社会が背負った課題です。

    国際結婚の副作用を防ぐために婚姻ビザを制限してはいます。申請する人の年収が税を引いた後、1400万ウォン未満であるか住む場所が不安定な場合、信用不良者には婚姻ビザを出してくれません。また、外国人配偶者も韓国語能力試験に合格しないとビザを受けることができません。

    愛には国境もないですし、男女がお互いを大切に思う心から海を渡ったならばどれほど良いことでしょう。しかし、現在の状況は疑問符だけです。そもそも韓国で配偶者を得ることができなかった男性たちの性的欲求、花嫁が得られない息子に女を抱かせて孫を得たいと思う親の願いなどが国際結婚の背景なのですから。

    このような結婚をしたい外国女性の境遇も同じでしょう。どれほど事情がせっぱつまっていれば、自分の国と愛する親兄弟を置いて万里離れた他国で見知らぬ人と結婚をしようとするのでしょう。国際結婚を希望する韓国人たちが、まず彼女たちの言葉にすることができない事情を理解しようとする開かれた心を持って欲しいものです。

    • < 韓国男性と婚姻した外国女性の国籍 *資料=統計庁 >



    • < 韓国女性と結婚した外国男性の国籍 *資料=統計庁 >