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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    マスクをした口裂け女に対する怪談は韓国にもありますか?
  • A.
    マスクもファッションで、街にあらゆる種類のマスクをつけた人がいるが、赤いマスクをつけた人はいないです。「赤いマスク」という怪談があるため、誤解されたくないからでしょう。

    結論から言うと、「赤いマスク」は韓国にも出回ったことがあります。

    「赤いマスク」は何ですかって?

    あ、そうですね。怪談の内容を説明するのが、先ですね。

    基本的な内容はとても簡単です。

    赤いマスクをした女性が子どもに近づいて尋ねます。
    「私がきれいに見えるの?」
    「はい、きれいです」
    するとマスクを外しますが、女性の口は耳の下まで裂けています。女の子は子供に
    「私がきれいだなんて、私と同じようにしてあげるわ」
    そして、子供の口を裂いてしまいます。

    都市伝説がほとんどそうであるように、この怪談も変形が多いです。「ブサイクだ」とか「きれいじゃない」とか言うと怒って口を裂いてしまったり、「わからない」とか言ってごまかしたりすると、半分だけ破ったりして、子供が走りすぎたせいで逃してしまった女性が自殺したという変形もあります。

    日本では1970年の末、岐阜県で始まり列島を恐怖に震わせ、2000年代初めに現れたそうです。韓国では1983年頃に出没した後、消えましたが、1993年、2004年、そして2013年に再び流行しました。

    日本の怪談「赤いマスク」は省略して、韓国で流行った「赤いマスク」だけを紹介します。

    1990年代、韓国に出没した「赤いマスク」の怪談は、日本の口裂け女と内容がほぼ同じで、流行周期も似ているため、玄海灘を渡ってきたような怪談と考えられます。韓国で初めて怪談が出回ったのも、日本と近い釜山でした。

    しかし、日本で広まった都市伝説とは内容が少し違います。
    最も根本的な違いはマスクの色です。日本ではただのマスクをしている女性でしたが、韓国では赤いマスクに変形しています。赤いマスクをした女性、確かに平凡な女性ではないです。もしかしたら血を思わせる赤で怪奇さを誇張するために変形されたのかもしれません。
    平凡な女性ではない妖怪や幽霊かもしれないでしょう。

    もう一つ違う点は、日本では小学生を対象に広がった反面、韓国では女子高生を恐怖に追い込みました。2004年に再登場した際には怪談の内容が変わり、マスクの色も赤いマスクから白いマスク、黒いマスク、青いマスク、黄色いマストなど多様に変わりました。もうマスクの色では口裂け女を区別しにくくなったのでしょう。

    対処法は日本と韓国、ほとんど似ています。

    マスクをした女性がポマード(pommade)の匂いを嫌がるため、ポマードを持ち歩けばいいのです。ただ1990年代、韓国の学生の間ではポマードが珍しい物のため、所持するよりは一種の呪文のように思われました。2秒以内にはっきりと3回叫べば、女性を追い払うことができるそうです。

    どうして、こんな怪談が出回るようになったのでしょうか?
    日本の場合はよく分かりませんが、韓国ではこういう分析結果が出たことがあります。

    怪談が初めて出回った時は政府が「犯罪との戦争」を宣布したほど、組織暴力団、麻薬犯、人身売買犯が大手を振った時代でした。幼い生徒から金品をゆすり取る不良たちも街に散らばっていました。 騒々しい時代ので、子供たちを早く帰宅させるために親が広めたかも知れないという話です。

    つまり「口裂け女」という日本の怪談を子どもたちの早期帰宅用に使ったという話です。
    女子高生を中心に怪談が広まった理由も親たちが「気をつけろ!」という警告のためかもしれません。

    また10年後の怪談についても、学生時代に怪談を経験した母親たちが、子供たちに「怖い人について行くな」という意図で広めた可能性が高いと主張する人もいます。

    赤いマスクをした女性に対する都市伝説は消えましたが、いまだに「何と答えたら害を及ぼさないのか?」謎を解くための想像は続いています。