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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    冷めたコーヒーは、なぜおいしくないのでしょうか?
  • A.
    たまに事務所の近くのカフェでエスプレッソ一杯の余裕を楽しんだ後、アメリカーノを買います。
    そのあとコーヒーを買ったこと自体を忘れてしまうことがあります。そしてオフィスの玄関近くの本棚の片隅で、飲んでくれることを待っていたコップを発見します。

    - あれ?何でこれがここにあるの?
    - しっかりしろよ、さっき買ったじゃないか。

    当然コーヒーは冷たく冷めた状態です。
    冷めたコーヒーの味は微妙です。苦いだけで酸っぱい味がするようにも思えて、とにかく味が滅茶苦茶です。熱くないので苦味だけが強く感じられます。

    電子レンジに入れて2~3分ほど温めてから飲んでも全然違います。
    電子レンジで温める時間が長いほど香りは吹き飛んでいき、コーヒーは苦い漢方薬に変わります。

    薬は苦ければ苦いほど体にいいと言われていますが、冷めたコーヒーを温めて苦くなったコーヒーは体にいいでしょうか?
    そうだったら、どんなにいいでしょう。

    電子レンジで温めるとコーヒーの味が滅茶苦茶になる理由は何でしょうか?

    コーヒーの成分のせいです。

    ローストする前の緑色の豆にはクロロゲン酸が入っています。この成分が炒める過程でクエン酸(Quinicz)とカフェイン酸(caffeinez)に分解されます。クロロゲン酸も苦いですがカフェイン酸とクエン酸に変わると苦くて渋みが強くなります。

    コーヒー豆をローストしながら強く炒めたり軽く炒めたりします。強くローストするとクロロゲン酸がより多く分解されるため、苦味がより強くなります。

    作りたての新鮮なコーヒーには香りが豊かで酸味があって苦味とバランスが取れています。バランスの取り方でバリスタ(Barista)の実力が分かれたりもします。

    冷めたコーヒーを電子レンジで温めてもお湯に入れて温めても、とにかく再加熱したコーヒーにはこのような味のバランスが取れません。コーヒーの美味しさと香りは空中に飛んでしまい、苦々しいクエン酸とカフェイン酸しか残らないという話です。

    コーヒーは抽出して5分ほど経つと、固有成分の酸化が起き味が落ち始めます。90分くらい経った後は味を期待してはいけません。

    だから仕事の合間に飲むためには魔法瓶に入れて飲むのが賢明な選択です。温かい状態にしてくれるだけでなく香りも保存してくれるからです。

    冷めてしまったアメリカーノはどうしましょうか?

    工夫の末に筆者はアイスコーヒーにして飲んでいます。
    砂糖を一さじくらい入れて冷凍室で凍らせて冷蔵してから飲むのでコーヒーの味が保てるようです。