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【韓国コラム】2本の映画

  • 古い映画を2本、紹介しようと思います。

    一方は、ロバート・レッドフォード(Robert Redford)が主演を引き受けた野球映画『ナチュラル』、もう一方はこれよりはるかに昔の1921年に公開されたチャーリー・チャップリン(Charles Chaplin)の無声映画『キッド』です。

    なぜこの映画を選んだのか気になりますか。

    筆者もよく分かりません。ただ心に刺さりました。

    まず映画のプロットを簡単に紹介します。

    まず、比較的最近に公開された『ナチュラル』(The Natural)。

    夫ロイ・ハブス(Roy Hobbs、ロバート・レッドフォード)は、幼い頃から野球に格別な才能を見せました。プロ野球球団シカゴ・カブスの入団テストを受けるために恋人と別れて故郷を去る列車のなかで運命の女性と出会います。彼女に引かれてホテルに行ったロイ・ハブスは銃に撃たれ、野球をすることができなくなります。16年後、35歳になった彼は最下位の球団ニューヨーク・ナイトに入団し、雷に打たれた木で作られたワンダーボーイを振り回してチームの連勝を主導します。

    その姿がテレビに映り、彼の子供を産んだ恋人にも伝わります。

    最後のエンディングシーンには夫と息子がキャッチボールを交わす様子をほほえましく見つめる女性の姿が映ります。

    『キッド』(The Kid)のプロットは非常に簡単です。

    裕福な画家に捨てられたシングルマザーが子供を車の中に置いて、泣きながら去ります。その車を自動車盗賊が盗んで、どうこうした末にチャーリーのもとにたどり着きます。自分の世話さえ満足にできない境遇の彼ですが、運命のいたずらか、みすぼらしいアパートで子供を育てることになります。コーヒーポットを哺乳瓶の代わりにして、古いシャツを切っておむつを作る涙ぐましい育児が始まります。子供はかわいく育ち、ガラス売りの父親の商売を助ける役割を果たします。そうして子供が恋しくて子供たちに慈善を施す母親と会う、そんな話です。

    なぜこの2本の映画が心に響いたのでしょうか。

    おそらく良い父親は子供のそばにいる父親という考えが浮かんだからのようです。

    お金も稼いで、権力を握って、名誉を得ることよりもはるかに重要なのが、子供と一緒に喜怒哀楽を共にする生活という考え、子供たちが育つときにそばにいてあげられなかったという罪悪感が発動したのではないかとも思います。

    「1年365日が子供の日なのに、子供の日がなぜ必要なのか」

    このようなことを言う大人であれば、子供たちのそばにどれほど一緒にいてあげたのか、自分自身に問う必要がありそうです。

    1年365日、子どものそばにいてあげた父親なら子どもの日はさらに大切な日として思い出にしたくなるのではないか、そんな気がします。
  • Lim, Chul | 入力 2021-05-05 00:00:00