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万能レジャーシューズでナイキと正面対決、SFグロービズ

www.bluemountainkorea.co.kr 

    「靴だけ専門に扱う、いわゆる足長(靴の職人)であれば、誰でもひとつくらい国民靴作りを夢見るようになります。このような願いを込めて作った靴が、まさにブルーマウンテン(bluemountain)です」

    一見すると、糸を交錯して編んで粗っぽく見えるが、実際に靴を履くと、ぴったりと足を包み込みながらも楽で通風まで優れている。上部を糸で織ったような「ウーブン(Woven)」靴だけの長所だ。口コミが広がり、現在、龍山区のアイパークモール、AKプラザの九老区店・水原店では、独自の編集ショップ「シューフレックス(shoeplex)」で製品を販売しており、シューマーカー(shoemarker)などオン・オフラインの200店で販売している。ナイキなど有名メーカーよりも価格を半分ほどに下げて発売1年目にして20万足を販売した。

    この靴を開発したSFグロービズ(Globiz)社のコン・ギヒョン代表は、日本に留学に行き、20代のほとんどを日本で過ごした。コン代表は「日本で会得した靴業種の魅力は衣類と違って、流行に乗っているが、時間が経っても価格があまり落ちず、着実に売れているということ」とし「また、日本では靴が汚れていると、あえて洗濯して履かずに捨てる人が多く、需要は安定すると判断した」と語った。

    30歳の頃に韓国に来て初めて働き始めたところもやはり中堅靴メーカーの販売店だった。そこで8年間働いていたところ、会社が倒産したことで、創業に飛び込んだ。靴の流通をしていた彼が直接靴を製造しなければならないと思ったのは2012年チェコから、あるシューズブランドを輸入してからだ。ブルーマウンテンと類似したウーブンスタイルの靴だったが、輸入量が拡大すると、チェコの靴業者は靴の価格を上げた。ロイヤリティも少なくない金額だった。

    「こんなに多くの金を負担しなければならないなら、私が直接作ってみよう」という思いが脳裏をかすめた。すでに米国の有名シューズブランドを流通させながら、ネットワークとノウハウが溜まっているので、自信があった。これが2013年に独自のブランドの靴である「ブルーマウンテン」を発売することになった背景だ。

    コン代表は、「都心でも履けることができ、アウトドア活動まで可能なトラベルシューズがコンセプト」とし「渓谷の水で靴が濡れても簡単に乾いて、ゴムを二重に重ねたアウトソール(靴底)に接地力(roadholding)を高め、安全性を強化した」と強調した。靴の片足の重量は130グラム程度に過ぎない。種類も40種で色とデザインが多様だ。

    ブルーマウンテンは、中国で技術者が直接手作業で靴を編んで生産する。国内生産も検討したが、手作業で靴を編む技術力は、中国が優れているためだ。手作業で作った靴であるだけに、繊細さとすっきりすることが機械で作られたものよりも優れていると、コン代表は説明した。ウーブン靴が徐々に人気を集めると、ABCマート、ソーダ(Soda)など、同業界でも同様の製品を発表している。

    昨年、250億ウォンの売上高を上げたSFグロービズ社は、中国の大型流通会社と提携して、中国市場への進出のために議論している。コン代表は「来年の夏までに作業を終えて1年後には、中国に進出するだろう」と語った。
  • 毎日経済_キム・ジョンボム記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-05-28 19:59:37