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韓国・中国・日本の供給網構造が急変

◆ 崩れた韓・中・日のバリューチェーン ◆ 

    • < 輸出急減にも、打つ手なし >

    # グローバル国内大手の一次協力会社であるA社は最近、納品先大企業のベトナム工場新設計画に合わせて現地進出を準備したが壁にぶつかった。 2000年代初頭、中国に初めて進出する際には大企業から同伴進出しようと言って積極的に支援を与えてくれたが、今回は態度が異なった。 A社のキム某代表は「韓国にとどまっていると仕事が減り、海外に進出しようとすれば中小企業が単独で外国政府と銀行を相手にするにはあまりにも負担だ」と難しさを吐露した。

    韓国・中国・日本の産業界で、数十年にわたって形成された供給網(supply chain)構造が急激に崩壊している。日本から尖端部品と素材を輸入して韓国企業が部品モジュールを製造し、これを労働力の安い中国で組み立てて海外に輸出するのがこれまでの韓・中・日の産業生態系だった。しかし、中国企業が恐ろしいほどに立ち上がり事情が変わった。

    中国政府は2010年、部品産業の集中育成戦略にともなう「チャイナ・インサイド(China Inside)」政策を怖いほどに押し通した。最近、その結実が現れている。部品・素材分野で最高の技術を確保できなかった多数の韓国中小企業は、「日本に轢かれて、中国に追われる」立場になった。 2012年以降から昨年まで、日本と韓国の技術格差はわずか0.3年の減少にとどまった。一方、韓国と中国の格差は0.5年ほども縮まった。

    韓・中・日のあいだの分業構造が完全に変わったこの3~4年の間に、韓国政府は毎年15兆ウォンに達する産業振興予算を浴びせた。その一方で、これまで数十年間維持してきた造船・石油化学などの10大主力品目中心の輸出振興政策を踏襲した。財界関係者は26日、「韓国では最近の数年間、しっかりとした産業政策があったのか疑問だ」と指摘した。一方、日本はわが国よりも一歩速く動いている。去る7月、日本政府は中小・中堅企業のグローバル市場開拓を支援するために、人材確保と製品開発をパッケージで支援するグローバル中堅企業育成政策を発表した。

    中小企業大国のドイツでも、産業政策を新たに組んでいる。ドイツは自国内の生産設備の場合、スマート工場などで製造効率を高める一方、設計・デザイン・マーケティングなどの製造業と連携したサービス業分野を集中的に育成している。代わりに競争が激化する汎用製品は、海外進出を積極的に奨励している。

    韓国開発研究院(KDI)のキム・ジュフン経済情報センター所長は、「海外進出企業が現地でより多くの金を稼げるように支援する一方で、この金が国内に流入して経済に活力を吹き込めるように産業政策を再編しなければならない」とし、「国内生産拠点はサービスとエンジニアリングを中心に高度化する形態に変えなければならない」と指摘した。
  • 毎日経済_チョ・シヨン記者/ソ・ドンチョル記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-11-26 22:47:14