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[コラム] ある青年のガールフレンドづくり大作戦

  • インターネットで母胎ソロ(恋人いない歴=年齢の人)の男性の「恋人作り顛末記」が紹介された。母親のお腹の中にいるときから女性とのデートはおろか、女性をそばで見たことすらなかった男性の大長征(?)だ。

    まず、彼がどのような行動をとったのかを紹介する。

    ******

    本当に、俺より劣るような友達にも恋人がいるのに、なぜ俺にはいないのかと挫折していたが、挫折するからと恋人ができるわけでもないく、周りに女性を紹介してくれるほどの友人もおらず、学校も工科大学で周りに女性はおらず、サークルに入る時間もなかったことから、直接、街に出ることにした。

    コンビニ、カフェなどをチェックした後、コンビニに入って会計のアルバイトが男性だったり、女性だったとしても気に入らなければ商品を買わず、お、いいなと思ったら500ウォンのガムを一つ買って、会計をするときに「あの、あなたに好意を持ったのですが、電話番号を…」と電話番号をもらう形で、コンビニエンスストアをとにかくたくさん回った。

    カフェも忙しい昼休みを避けて、朝早くに訪れて好みの女性がいればアメリカーノを一杯頼み、番号をもらった。そうやって、朝8時から夕方7時まで狂ったように、約50人から電話番号をもらった。

    ところが、番号をもらったからと恋人になれるわけでもなく、びっくりして番号を渡したけど恋人がいるケースが10人ほど、10人ほどは週末アルバの女子高生だったため諦め、また10人は話しが通じないため諦め、実際には20人ほどと直接会って話を交わし、10~15人からはアフターの申請を断られ、5人ほど残ったなかで、自分と話がよく通じて、気の合う人と交際することになった。

    率直言って、他人からすれば狂ったように見えるかもしれないが、自分はこうしなかったら、一生母胎ソロとして生きていたと思う。

    ******

    恋人を作りたいという強い一念を感じて、愛を勝ち取るには勇気が必要だという言葉を思い出した。

    仏教では「襟だけ触れても縁」だと言うが、周りにどれほど多くの縁があっても、言葉を交わさない限り、現生では何の役にも立たない縁だそうだ。

    青年の恋人作り作戦を読みながら、思い出した別の話も一つ紹介する。

    洪水が起きて村が水に浸かると、敬虔なクリスチャンが屋根の上で神に祈った。神は自分を助けてくれるだろうという強い信念も持っていた。兵士たちは被災者(水災民)を助けようとボートに乗って巡回しているときに彼を発見した。兵士たちはボートに乗るように促したが、敬虔な信者は「神が助けてくださる」と断った。

    その後、残念なことに彼は水の上に転落し、死んでしまった。あの世で神と会った彼は会うなり責めたてた。「神よ、なぜ助けずにただ見ていたのか。あれほど信じていたのに」

    すると、神が答えた。「息子よ、お前を助けようとボートを送ったのに、なぜ乗らなかったのか」

    小さな縁を大切にして、縁がない場合は、縁を作るために自身を投じる必要もある。母胎ソロの青年が恋人を作ろうとする勇気はどこから沸いたのだろうか。

    「私と付き合ってください」と話しかけた後に恥をかくかもしれないという羞恥心を捨てたからだ。勇気は、恐怖、羞恥心、漠然とした不安感を心の隅に追いやったときに初めて湧いてくる。恋人はもちろん、人生の成功も保証されることだろう。
  • O2CNI_Lim, Chul | 入力 2016-04-24 08:00:00