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[コラム] カン・ジョンホのための弁解
- 2014年5月、釜山で韓国プロ野球ネクセンとロッテが試合を行った。
下の写真は、5回裏2塁ベースでのシーンだ。1-3でロッテが後を追う中、満塁のチャンスでソン・アソプが、右前タイムリーヒットを飛ばした。同点だと思った刹那にネクセンの右翼手が、ものすごい送球でホームに飛び込んだ走者を捕まえた。カン・ジョンホ（姜正浩）が息を切らし、2塁に来たソン・アソプに1点しかとれなかったと指で指して癪にさわると、ソン・アソプが怒るシーンだ。
2人の選手がこの後、言い争ったでしょうか？2人は親しい仲だ。カン・ジョンホは、元々虫がよく、友人とよくいたずらをする。こっそり近づいて抱き上げたりもするなど、スキンシップもよくする。そのせいでファンからゲイだという疑心（？）を受けたりもした。
米国メジャーリーグ進出が確定した後、インタビューをしていたアナウンサーがカン・ジョンホに「ひょっとして、本当にゲイですか？」と訊ねたことがある。カン・ジョンホは真顔で「いいえ。男性よりも女性が好きだ」と力説（？）した。
日本人の応援を受けるイチローくらいに韓国野球ファンに愛を受けるカン・ジョンホが、米国で性スキャンダルに巻き込まれた。メッセンジャーで連絡をしてきた23歳の女性が、ホテルの部屋に入ってきて一緒に酒を飲み、女性が意識を失った状態で、性的暴行をしたというのが、これまで知られているすべてだ。
このニュースが伝えられると、韓国ではいろいろと衝撃を受けた。その中で冗談も行き来する。カン・ジョンホが全身で自身の性アイデンティティを確認させたという話から、「試合が終わって宿舎に女性を呼んだことも過ちで、カン・ジョンホがゲイではないということが、さらにショックだ」という妙なコメントを残した人もいる。
野球選手のカン・ジョンホがバットの代わりに、他のバットを振り回す窮地に追い込まれたのは仕方のない事実だ。あえてカン・ジョンホのために言い訳をするなら、女性が送った信号を誤って解釈したという程度だ。
デートをして、女性を家に送ってあげたが、「中に入ってコーヒー1杯飲んで行きませんか？」という言葉を聞けば、「寝て行きませんか？」という意味として捉えるのが韓国男性の心理だろう。男性が夜遅く、女性に「僕たちの家に行ってもう1杯？」と提案し、女性が笑いながら応えれば、ほとんどの韓国男性は、グリーンライトが点灯したと喜色をあらわにする。
夜遅くに先に連絡をしてきた女性が、ホテルの部屋に入ってきて一緒に酒を飲んだなら？韓国男性は何の気兼ねもなく、次のステップに進入するのが明らかだ。
記事を見ると、カン・ジョンホが女性を性的暴行をするために、デート強姦薬（媚薬や精力増強剤のような効果を示す薬）を酒に混ぜたようなニュアンスを漂わす。性欲を我慢できず、見知らぬ女性とベッドを共にしたのは、明らかにスター選手がとる行動ではないでしょう。しかし、ホテルの部屋で女性に薬を混ぜた酒を飲ませる悪党ではない。いや、その必要もないでしょう。グリーンライトが点灯したと大きな期待をしたのに、酒の瓶に薬を混ぜるのは、狂ったまねだからだ。
最近、「ラーメン食べて行く？」をパロディにしたチキン広告が盛んだ。盛んに株価を飛ばすAOAソルヒョンが、この言葉を投げると、男性たちの胸に波紋が起きる。しかし、この広告はこのように終了する。
「チキンだけ食べて行け！」 - O2CNI_Lim, Chul | 入力 2016-07-10 08:00:00
