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[コラム] 財閥のスキャンダルはなぜ報道されないのだろうか?
- やはり財閥と芸能人の格は雲泥の差だ。
この記事を書いている2016年7月22日正午現在、ポータルサイトDAUMのリアルタイム検索1位に上がった単語は、李健煕(イ・ゴニ)だ。現在、病床に横たわっている韓国最高財閥サムスングループのオーナーだ。
なぜ彼が検索キーワードに上がったのか気になった。ひょっとして死後に財産のほとんどを福祉財団に寄付?このような一抹の期待は無残に崩れた。70代の財閥総帥が話題として登場した理由は、性売買疑惑のためだった。
前日の夜10時、独立メディアのニュースタパは、李会長が自宅に若い女性を呼んで関係を持ったという疑惑を提起した。状況を盛り込んだ動画も公開した。動画は、サムスングループを脅迫して金を奪い取ろうとする一団が、事前に緻密な模擬を経て撮影されたと思われる。
筆者がここで話したいのは、李健煕会長の行動ではない。メディアの行動だ。パク・ユチョン、イ・ジヌクらの性スキャンダルが溢れ出た時、韓国の報道メディアは実況中継をするように報道した。
朝・中・東(朝鮮日報、中央日報、東亜日報)に代表される韓国の保守メディアは、李健煕会長のスキャンダルについて沈黙をしている。主要ポータルのリアルタイム検索キーワードを知らせるコーナーでも李会場の名前は抜けている。
視聴料でプログラムを作成する公営放送KBSの報道姿勢もほぼ同じだ。KBSはニュースタパの報道が出てから約2時間経った7月22日0時20分頃、「ニュースタパ、『李健煕会長性売買疑惑』-公式の立場はまだない」というタイトルで記事を上げる。しかし、わずか30分で、この記事は削除された。Googleを検索してみても、タイトルが出てくるだけだ。
しばらく時間が経った22日午前11時、「李健煕会長『性売買疑惑』動画公開-サムスン『当惑、私生活のため言うことない』」というタイトルで再び記事が上がる。全5行の記事、金銭を要求する部分とサムスン側の解明だけが含まれている。
KBSは、ニュースタパの報道内容が検証されていないため、削除したと解明した。
もちろん、まだ疑惑次元に留まるだけに、高齢の財閥総帥を礼遇するために推移を見守ろうという立場である可能性もある。しかし、これまで検証の有無に関係なく性スキャンガル事件を報道してきた前例と照らしてみると、このような解明は窮屈だけが感じられる。
去る5月、SKグループのソン・ギルスン名誉会長が、20代女性にセクハラをした疑いで警察に立件された時も、主要メディアでは関連記事を探して見るのは難しかった。ソン・ギルスン会長のセクハラと関連し、Naverで検索された記事は13件に過ぎない。
韓国を代表すると自負してきた主力メディアが、李健煕会長の記事を扱わない本当の理由は何だろうか。そういえば正義党を除く与野党も、一言の短いコメントも出していないため、これらのメディアだけを責めることもできないのが、韓国社会の現実だろう。 - O2CNI_Lim, Chul | 入力 2016-07-24 08:00:00