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[コラム] アナウンサーの夢

  • 記者、PD、アナウンサー。放送局の主役たちでしょう。もちろん、俳優や歌手、コメディアン、そして時には才能のある町のおじさん、おばさんたちがカメラの前に立つこともあるが、あくまでも放送局の主人は彼らでしょう。

    そうならば、記者とPD、アナウンサーの中で最もなるのが難しい職種は何でしょう? 正解はアナウンサーです。

    少し古い資料とはいえ、これらの職種の競争率を一度比較して見ますね。2007年の資料だなんて、あまりにも古いと責めたりはなさらないで。

    まず、KBSの場合を見ると、記者は316対1、撮影記者は108対1、テレビPDは273対1、ラジオPDは61対1の競争率を示しました。7人を採用するアナウンサーの競争率はなんと1325対1です。

    MBCだと言って事情はあまり変わりません。記者は407対1、ドラマPDは327対1の競争率を記録した一方で、アナウンサーは1181対1の競争率を記録しました。4人の募集に4724人が応募したため、言葉が1181対1であるだけで実際は4720人を抜いてこそアナウンサーになれたのでしょう。

    SBSも同じです。アナウンサーの競争率は1196対1の競争率で記者やPDよりもはるかに険しい道をくぐってこそ通過できる登竜門となりました。

    今年は事情がどうでしょうか? たった2人を採用するSBSに2000人以上の志願者が集まりました。ひとまずカメラテストに合格してこそ筆記試験を受ける機会を得ます。

    志願者に与えられる時間はわずか40秒。あまりにも短いという気がするでしょう。アナウンサーになるため、服も新たに買い、もちろん靴も新しいものを履き、美容院にも行ってきたが、わずか40秒だなんて。その短い時間の中に、私が持っている才能をどうやってすべて見せられますか?

    志願者たちは訴えを並べたが、40秒ずつだけ割愛しても審査をするのに22時間以上かかります。SBSの場合には、審査委員が2組に分かれて審査をするため、11時間休まずに審査をするといいます。

    審査を担当した方が書いた記事を見ると、髪の毛のセッティングのために固定をしておいたヘアクリップを頭に挿したままカメラテストを受けに来た志願者を6人も見たと言います。彼らはテストを終えた後、トイレに行ってヘアクリップをした自身の姿を見て、「あら!」と一言上げたでしょう。脱落した後は、ヘアクリップのせいだといって、美容院の主人を物凄く恨むことでしょう。

    審査員の言葉では、ヘアクリップで当落を決定することはないと言います。もちろん、慎重に欠けた準備姿勢に対する減点があるだろうが、カメラテストの結果が秀でていさえすれば、大きく影響を与えることはないということですね。

    アナウンサーの夢を持った若い男女が、狭い門をくぐるために必死の努力をするのを見ると、国内初の高卒出身アナウンサーになったコン・ソヨンが思い出されますね。

    韓国初の高卒アナウンサーのコン・ソヨン、「野球女神」と呼ばれた彼女はJTBC『1%の情報』などを進行している。

    コン・ソヨンは高卒出身の歌手志望生で、ガールズグループCLEOのメンバーとなったが、ぱっとしない反応に再び歌手志望生に戻り、インターネット媒体のインターン記者を経て、スポーツチャンネルであるKBSNのアナウンサーになりました。

    彼女は面接を受ける席で、「なぜコン・ソヨンさんを採用しなければならないでしょうか? 説得してみてください。少しして辞めるのではないですか? 芸能人が面白い仕事なのに、それをもっとされる方が…」という質問を受けたそうです。彼女の答えが審査委員の心を買ったんですね。

    「先日、イングランド・プレミアリーグでパク・チソン選手が久しぶりにゴールを入れた後、『ゴールを入れたら、すべての人が幸せになりました』と所感を話しました。パク選手のように、私も大変な時間の末に、新しい夢を見つけました。私の夢を広げることになれば、私だけでなく周辺の多くの人が幸せになれると思います」

    ゴールを入れようとすれば、ゴールを入れるという夢から持つべきでしょう。アナウンサーになるために放送局の門を開く数多くの人がアナウンサーになれなくても、新しい夢を持つようになるといいなあと思います。
  • O2CNI_Lim, Chul | 入力 2016-09-17 08:30:00