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[コラム] 野球選手姜正浩に懲役刑を宣告した裁判官

    姜正浩(カン・ジョンホ)は韓国を代表するプロ野球選手の1人です。たまに事故を起こすものの愉快な姿に陥るファンも多かったでしょう。

    優れた実力で米国メジャーリーグに行っても、技量を存分に誇りました。彼はピッツバーグ・ドルリッツで欠かせないレギュラー三塁手として地位を固めました。

    今、彼は野球人生で非常に大きな危機を迎えています。飲酒運転をして摘発され、懲役刑を宣告されたためでしょう。

    姜正浩は昨年12月2日、ソウル江南区三成駅交差点で酒に酔った状態で運転をして、道端のガードレールに突っ込み、現場を離れました。同乗していた知人が、自分が運転していたことで事実を隠蔽しようとしましたが、警察は姜正浩がハンドルを握っていたことを明らかにしました。

    姜正浩が飲酒運転をして摘発されたのは、その時が初めてではありません。2009年8月と2011年5月にも酒を飲んで運転をし、事故を起こして警察の取り締まりに引っかかりました。

    3回かかって終わりだという「三振アウト」制で免許証は当然取り消されましたが、検察は姜正浩が韓国プロ野球の看板スターだということを考慮しました。1500万ウォンの罰金で略式起訴したんです。姜正浩は略式起訴で終わると思い、米国大使館に就労ビザを申請しました。

    しかし、法院(裁判所)の判断は違いました。事案が深刻だと見て正式裁判にかけました。
    姜正浩の弁護人は、公判で「罰金刑ではなく他の処罰が下される場合、ビザ発給が困難になる可能性があるため、善処をしてほしい」と泣訴しました。

    裁判部はこれにだまされませんでした。いくらファンたちの愛を受けるスポーツスターでも、法は公正であるべきだとし、懲役8カ月、執行猶予2年を宣告しました。

    結果的に、姜正浩はビザ発給を申請した米国大使館に嘘をついたことになってしまったでしょう。

    姜正浩が所属するチームは、すでに練習試合をしている状況ですが、姜正浩は米国に行くビザを取得できるかどうかさえ不明な状態です。

    筆者は今、野球選手姜正浩と自身の人生を根こそぎ地獄に落とした彼の飲酒運転の事実を話そうとするのではありません。

    姜正浩を正式裁判にかけ、罰金刑ではなく懲役刑を宣告した裁判部の話をしようとするのです。筆者は、裁判部の判断を尊重し、支持したいと思います。法の前にはお金も権力も、人気も、美貌も作用しないということを示した事例として記憶したいとも思います。

    現実を正しく反映されない粗末な法であっても、法は社会を支える中枢です。法が本来の機能をするには、法の執行は公正でなければなりません。

    地域間に対立が起きて、政派間に悪口が横行して、広場でお互い異なる意見が衝突した時、法はより厳重に公平性を確立すべきです。

    姜正浩の裁判で見せた法の厳しさと公正性が、韓国のすべての裁判で現れれば、韓半島(朝鮮半島)に垂れこめた闇も近いうちに取り除かれるでしょう。
  • O2CNI_Lim, Chul / 写真=MKスポーツDB | 入力 2017-03-05 09:05:00