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[コラム] ゴールデンウィークは貧富葛藤のもう一つの姿?

  • 5月にどれくらいの連休が挟むかは、文字通り「福・不福」だ。主に5月にやってくる旧暦の4月8日、釈迦誕生日が挟んでいるからだ。

    今年5月のカレンダーはまさに絶妙だ。1日(勤労者の日)・3日(釈迦誕生日)・5日(子供の日)・7日(日曜日)に一時的公休日に指定された大統領選挙(9日)まで挟んでいる。遊び、働き、一日休んで働き、眠り、働き、また何して遊ぼうか考え、働き、投票に行こうかなとゴロゴロしながらぱっと投票をし、ああ明日からは遊ぶ日があまり無いな、という思いに駆られるだろう。

    5月の連休の風景はまさに様々だ。あいだに挟まれている日、いや大統領選挙の前日である月曜日や、釈迦誕生日の次の日も一時的公休日と指定すると、うまくいけば9泊10日の連休を楽しめるという期待感に浮かれた人もいた。

    一時的公休日に指定されていなくても、年次休暇などを適切に活用すれば9泊10日までではなくとも5泊6日程度の休暇を楽しむ大企業の職員は多く見ることができる。

    5月のゴールデンウィーク期間中に旅行に出かける人を周りで多く見ることができる。仁川空港は、先月の30日から出国の人波で混雑しているというニュースだ。空港側は5月の初めだけで100万人近い人が仁川空港を利用すると見込んだため、「飛び石」連休を「飛び越える」人々が少なくないようだ。

    しかし、ゴールデンウィークは彼らだけの話だ。大企業の従業員たちは遊んでも、大企業から下請けを受けて働く中小企業の従業員には他人の国の話であるに過ぎない。数多くの自営業者たちにとって、連休は夢の中の贅沢だろう。日曜日ではないのならば、赤い数字で刻まれた日にも無条件的に店を開けなければならないからだ。

    そうだ。韓国の数多くの祝日は中流階級以上の人々が楽しむ日になってしまった。赤い日はこの時代の貧富葛藤のもう一つの象徴になってしまったわけだ。

    ひょっとしたら、クリスマスの主人公であるイエスや釈迦誕生日の主人である釈迦牟尼仏が天で嘆いているかも知れない。彼らは愛と慈悲を叫んで、この地で逼迫される人々・貧しい人々・病人を救うためだったからだ。彼らが抱こうとした疎外階層は休日とは塀を作り、職場で汗を流すという呆れた現実から目を背けたいはずだ。

    実際に、クリスマスや釈迦誕生日をすべて祝日に指定している国は地球上にそれほど多くもない。子供の日を法定公休日に指定している国もわずかだろう。特定の宗教を国教とした宗教国家でもないのに、クリスマスを祝日にすることで仏教信者が反発するようにもなった。

    仏教信者たちがクリスマスのみ祝日に指定されているのが違憲だと訴訟を提起したが敗訴し、1975年に釈迦誕生日を祝日に指定した当時はプロテスタントが反発した。ある仏教界関係者は、釈迦誕生日を祝日から返還してこそ仏教界が先に進むことができるという主張を繰り広げた。

    そのため祝日から除外されるべきだという調査では、釈迦誕生日やクリスマス・子供の日は1、2位を争う。

    「季節の女王」である5月のゴールデンウィークを楽しむのもいいが、果たして特定の宗教や子供に藉口してひたすら嬉しくて跳ね上がっているのが穏当なことなのかどうか、再確認する必要がある。
  • O2CNI_Lim, Chul | 入力 2017-05-05 09:02:00