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[コラム] レギンスを着ている姿を見るのは恥ずかしいですか?

  • アスレジャールックを着て家で軽く運動して、おやつを買いに家を出た。
    服を着替えずに軽い上着を着た。家を出たついでに近くの散路道に向かう。吹く風に体をぶつけたら、新型コロナウイルスで閉じ込められていた、もどかしさも消えたようにすっきりする。

    ところが、どこかからか自分をにらんでいるような視線を感じる。
    「またあの格好で出歩ているね」

    若い世代はそんな視線で見られても動じない。彼らにとってレギンスは、どこに目を向けるか分からない恥ずかしい服ではない。レギンスを着て出勤する女性もいる。お尻の部分が露骨に感じられたら、隠せる長さの上着を羽織る程度だ。都心を闊歩する米国のスーパーモデル、ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)もそのような格好をしている。


    新型コロナウイルスで家にいる時間が多かったせいか、流行に乗る時期なのか分からないが、最近レギンスなどアスレジャールック姿の男女が増えたのは事実だ。昨年に比べて2倍以上増えた主要ブランドの販売量でも確認できる。

    * 運動(Athletic)と余暇(Leisure)の合成語で、普段着を兼ねる軽いスポーツウェア。 レギンス、ヨガ服などが代表的だ。

    アスレジャールックがファッションの1つになっているのは事実だが、気に食わないような視線は相変わらずだ。米国では、レギンスをはいて登校した女子学生を自宅に送り返し、波紋が広がったり、4人の子どもを育てる母親が大学新聞に「女子学生はレギンスを着てはならない」という文を送ったりした。

    レギンスを着た女子学生の姿がとても扇情的で、学生たちが、おかしなことはしないか心配になったようだ。

    扇情性を考えれば、レギンスを着た男性も同様だ。もしかしたら、女性よりひどいかもしれない。

    「運動する時だけ着てほしい」という要請は結局、扇情性に焦点が当てられている。

    世論はアスレジャールックに好意的だ。市場調査企業のエムブレントレンドモニターが全国の満15~64歳の男女1000人を対象に行ったアンケート調査で、レギンスは運動する時だけ着る服だと答えた回答者は13%にとどまった。80%をはるかに超える回答者が「スポーツウェアと普段着の境界が崩れている」という方に同意した。

    このような傾向は裁判所の判決からも読み取れる。バスでレギンスをはいた女性の下半身をこっそり撮影した男性が、昨年10月の控訴審で無罪判決を受けた。裁判所の判決要旨は、「レギンスが普段着として定着したため、レギンスをはいたという事実だけで性的欲望の対象にしたとは考えられなかった」ということだ。

    レギンスの前に、ミニスカート、ショートパンツ、へそTシャツも同じ理由で論議の対象になった。1990年代には膝の上から20センチ以上が露出すれば、軽犯罪で即決裁判に回付された。当時、警察は30センチメートルの定規を持ち歩き、道端の女性たちの足を触りながらスカートの長さを測ったりした。

    ミニスカートはしばらく若い女性の標準的な服装になっていたが、大勢がラッパズボンに変わってなくなった。最近、ミニスカートをはいた女性に扇情性を云々すると、変人扱いされるだろう。

    主にレギンスをはくアスレジャールックが大衆的なファッションとして定着するなら、ミニスカートの二の舞になるのではないかと思われる。
  • Lim, Chul | 入力 2020-05-29 00:00:00