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【韓国コラム】整理整頓は空にする作業

  • 1月中旬ごろ、コンビニのアルバイトの話がネットコミュニティを盛り上げた。

    整理整頓をしてこそ気が済むという20代の青年の話だった。

    自分を「整理整頓」、「チプチャククァンゴン(執着狂公:執着するほど狂った男性主人公)ピョンスニ(コンビニのアルバイト)」と称した若者は、コンビニにあるすべてのものを色別、サイズ別に整理した写真を公開した。売場を整理するたびにすべての品物を取り出してまた入れる手間を惜しまなかったので、頼まれてないしボーナスももらえない仕事を自分でしたわけだ。

    「お疲れ様、きれいだね」という一言が全てだろう。

    散らかっていて、ごちゃごちゃした光景を見ていられないため、整理整頓をしてこそ気が楽になると言うので仕方ない。

    アルバイトをする青年が整理整頓した後、客も必要な物を簡単に探すことができるようになった。

    これとはまた違うが朝鮮後期の実学者、茶山丁若鏞(チョン・ヤギョン)も整理整頓に関するエピソードが残っている。

    朝鮮第22代国王の正祖(チョンジョ)が父の思悼世子の墓所である顯隆園(ヒョンリョンウォン)の植樹事業を終え臣下に聞いた。

    「この7年間、近隣の8つの村で木を植えた。今度は論功行賞を行うつもりだ。植えた木が全部で何本かね?どの村が木を一番多く植えたのか?」

    しかし誰も答えられなかった。
    木を植えるたびに各村から送られてきた公文書を集めたら、牛が引く手押し車一台では足りないほどたくさんあった。

    正祖が丁若鏞に命令を下した。
    「君が整理をしてくれ、その代わり分量が本1冊を超えないようにしなさい」

    丁若鏞は衙前に頼んで公文書を村別に分けて分類し束ごとに日付順に整理した。この整理が終わると、年度別に小分けし衙前に地域別に空欄の度表が描かれた紙を渡し、縦のマスは日時、横のマスは木の種類を記した。

    一枚の公文を見て空欄を埋める作業をした後、1年単位で集計を出した。こうして村別に8枚の集計表を作った。

    丁若鏞は縦のマスには年度を書き横のマスには村の名前を書き空欄には木の数を記した集計表を作った。1台の手押し車でいっぱいだった公文書が1枚の表にまとめられた。

    丁若鏞はただその一枚の表を持って正祖に報告した。

    片づけをすると混雑して、ごちゃごちゃして、どこから手をつけるべきか分からなかったことも明瞭になる。

    たぶん新年には引き出しの中、たんすの中、または物置にごちゃごちゃと積まれているものを整理整頓すると決心した後、実践に移せない人もかなり多いだろう。陽暦のお正月にできなかったこと、旧暦のお正月がチャンスになることもある。

    整理整頓を引き出し、タンス、冷蔵庫、物置から物を取り出すことから始めよう。
    整理するためには空にすることを優先するべきだという話だ。

    引き出しを空にして新型コロナウイルスでごたごたした去年の思いも、頭の中から取り除くのはどうだろうか。
  • Lim, Chul | 入力 2021-02-07 00:00:00