ハングル発音：ムォシ ジュンハンディ

意味：何が重要なの？（무엇이 중요한데?）という意味の全羅道の方言

解説：私が考えて感じるには、「決して重要なことではない」という反対の意味を持っている言葉だ。

去る5月11日に公開された映画『哭聲』に出てきたセリフだ。見知らぬよそ者が現れてから、謎の一連の出来事が起きながら、海岸沿いの村がてんやわんやの大騒ぎを繰り返すミステリースリラーであるこの映画には、クァク・ドウォン、ファン・ジョンミンら演技派俳優と日本の俳優國村隼も出演した。

「ムォシ ジュンハンディ」という言葉が出てきた部分は、警察のクァク・ドウォンがよそ者の家で娘のスニーカーを見つけた後、娘に「見知らぬ人に会ったことがあるか？」と尋ねる場面で出てくる。「重要なこと」だと言いながら問う父に、娘は「ムォシ ジュンハンディ（何が重要なの）？」とわめき散らしながら言い返す。

公開2カ月後の7月13日に累積観客数が687万人を超えるほどに映画がヒットを飛ばしながら、この言葉も自然に流行語となった。

なにが重要なのか知らずに一生を生きたため、実に人生無常という不平も出てきて、乾杯の辞にも登場する。

7月1日、全北出身の国会議員の当選者祝賀会に参加した正義党シム・サンジョン代表は乾杯の辞で、「ムォシ ジュンハンディ（何が重要なのか）」と叫びながら、「소화제（疎和第）」だと言ってくれと要請した。疎和第は、「疎通と和合が第一だ（소통과 화합이 제일이다）」を省略した言葉だ。

流行語として急流に乗るとニュースメディアらもタイトルに「ムォシ ジュンハンディ」を必要以上に使っている。
いくつか例を挙げるなら、
「盗撮をすることがムォシ ジュンハンディ」、
「サード、ムォシ ジュンハンディ」、
「年齢がムォシ ジュンハンディ！干支同い年ハリウッドカップル」などだ。