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新造語辞典

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  • タイトル
    アヘヘッ / 亞行杏:아햏햏
  • 解説
    ハングル:아햏햏

    ハングル発音:アヘヘッ

    解説:アヘヘッ / 亞行杏(아햏햏)は2002~2003年の間に韓国で急速に流行したインターネット新造語だ。当時、猟奇コードの一つの軸として定着し、これからも永遠に正体を知ることができないマクガフィン(MacGuffin)*だ。

    正式な韓国語の表記法にもない言葉で、韓国人でも発音できない単語だ。韓国語の学者たちによると、「アヘテッ(아해탣)」として読むのが正しいという。大邱地域の高校の模擬試験にも発音の問題として出題された。

    この言葉が生まれた由来は非常に面白い。2002年、3Dアクションゲームであるソウルキャリバーの女性キャラクター、ソフィーティアを検索していたところ、外観が非常に残念な身元不明のコスプレ姿の女性が出てきた。この写真を見たユーザーが「イヒンイヒンイヒン アヘテッ(이힝이힝이힝 아햏햏)」と妙な笑い声をコメントとして残し、他のユーザーが「アヘテッ(아햏햏)」だけをコピペして使い、広まり始めた。

    笑い声の入力ミスから由来されており、最初はただのコメント上のいたずらに過ぎなかった。

    そんな中、同年公開された映画「酔画仙」の主人公である画家・張承業(チェ・ミンシク扮)の自由奔放な性格と芸術的なこだわりを、いわゆる廃人と自称していたインターネットユーザーが融合させる。「世界がなんと言っても私は私!張承業だ」という映画のフレーズは、「世界がなんと言っても私は私!亞行杏」とパロディし、しばらくの間、インターネットユーザーらの文化と哲学、ライフスタイルの象徴になった。この亞行杏に参加したネチズンたちは、自分を「ヘッ者」と呼んだ。

    ヘッ者は仏教の概念まで融合して、修行(수행、スヘン)の行を変え、「スヘッ(수햏)の結果、トクヘッ(득햏)することができる」という言葉も作った。さらに、道力(도력、ドリョク)と似たような意味のヘッリョク(햏력)という言葉も生まれた。

    アヘテッ(아햏햏)は正確な実体がない。インターネットユーザーだけが理解して表現することができる非主流的な価値観を抽象的にひっくるめた隠語だからだ。使用されている場合は、喜びと驚き、快感、恥ずかし、悟り、懐疑感など、さまざまな感覚をすべて表すために使用される。

    いくつかの感情が一度に押し寄せたときにアヘテッという言葉を使えばいい。アヘテッ文化が支配していた時代のインターネットサイトには、丁寧語尾の「~ハオ」が使われた。 2000年代末以降アヘテッの使用頻度が減少し、インターネットには悪口があふれ、その時代を懐かしがる人もいる。

    * マクガフィン(MacGuffin):文学、映画などさまざまなメディアで使用されている手法で、作品の中では重要な動機とモチーフとなるが、それ自体では意味がないか、正しく説明することができない素材を示す。アルフレッド・ヒッチコックが最初に思いついた用語で、代表的な作品は、映画「サイコ」だ。

    マクガフィンについてヒッチコックが挙げた例示
    「壁にかかったあれは何ですか?」
    「ああ、あれ?マクガフィンと呼ばれます」
    「マクガフィンはどこで使うんですか」
    「スコットランド北部の山岳地帯でライオンを捕まえる時に使います」
    「スコットランドにはライオンがないでしょう?」
    「ああ。そうですか。それでは、マクガフィンは何でもないですね」

    • < アクションゲーム、ソウルキャリバーの女性キャラクター、ソフィーティア >


    • < アヘテッという新造語の背景になった正体不明のコスプレ女性 >


    • < アヘテッとパロディした映画、酔画仙のポスター >