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新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • タイトル
    ケッマム(キャトマム):캣맘
  • 解説
    ハングル:캣맘

    ハングル発音:ケッマム

    意味:キャトマム

    解説:野良猫に餌を与える人、男性の場合はキャットダディー、キャットファーザーという名称を使うこともあるが、男女ともにキャットマムと使うことが多い。猫を可愛がって、水と餌を与える人に女性が多いから、女性用の名詞が総称して使用されるようになった。「なぜ私はキャットダディ―ではなく、キャットマムなのか」と問う男性もいない。漢字では猫女(묘녀、ミョニョ)と書いて使ったりもする。

    都市化により人々が非情になりながら(論理的に理にかなっているかは自己判断におまかせ)、または忙しくて猫の世話をする余裕がなくなったからか、人々が飼っていた猫を捨てたせいで路上で暮らす猫が増えた。

    猫を育てている人のうち、これを憐れに思って自発的に水と餌を与え始めたのがキャットマムの始まりだ。キャットマムの中には、数十万ウォンずつかけて大袋で飼料を買って野良猫の餌として与える人もいるという。

    また、野良猫を保護して中性化手術をした後、元のいた場所に戻すTNR(Trap-Neuter-Release)事業を繰り広げたりもする。

    ただ、キャットマムの献身に対して、すべての人が感激したり、賞賛するわけではない。野良猫がごみ袋を引き裂いたり、夜中に猫の鳴き声により眠れない人にとってキャットマムは呪いの対象となる。時にはキャットマムが置いて行った餌が腐敗して悪臭を放つこともあるため、住民との争いも起こる。

    通常は、「野良猫に餌を与えないで」という警告メッセージを貼る程度だが、たまに言い争ったり、衝突を繰り広げもする。

    仁川でキャットマムを暴行した事件が発生して加害者が執行猶予の判決を受け、今年10月には京畿道の龍仁で50代のキャットマムが近くのアパートから飛んできたレンガにより死亡する事件も発生した。この事件で、キャットマムが韓国社会のイシューとして浮上した。

    警察は当初、キャットマム憎悪犯罪と判断して捜査を行ったが、捜査の結果、学校で学んだ自由落下運動を直接試そうとした小学生の実験精神がもたらした偶発的な事故だということが明らかになった。

    キャットマムと地域住民間の葛藤を描いた映画『キャットマム』が製作中だという。2016年に公開予定だ。