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新造語辞典

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  • タイトル
    ユスルラム:유슬람
  • 解説
    ハングル:유슬람

    ハングル発音:ユスルラム

    意味:儒教をイスラム教になぞらえた言葉

    解説:儒教(유교)とイスラム(이슬람)の合成語だ。変質した儒教文化を意味する。似ている言葉に「儒教ターリバーン(유교 탈레반)」がある。

    なぜ最近、ユスラムという言葉が流行り始めたのだろうか。

    論語に登場するこの言葉のせいだ。「子曰 唯女子與小人 爲難養也 近之則不遜 遠之則怨(孔子曰く。女子と小人は取り扱いに苦労をする。近づけるとのさばるし、遠ざけると怨むのだから)」(論語 陽貨 25章)

    MeToo運動が生んだ副作用として考えられる。一部の女性たちからセクハラをされたと汚名を着せられた男性がこのような状況から抜け出すためにペンスルール*を掲げると、男性自体を潜在的な加害者として感じていた女性すらもペンスルールに激しく反対するのを見て、上の論語を引き合いに出す男性が増えた。

    *ペンスルールとは意図しないスキャンダルに巻き込まれないために、妻以外のすべての女性と2人きりになることを避ける信念や行動様式。

    性スキャンダルが発生するのではと体を縮こまらせてきた男性たちは「男女七歲不同席」という昔の言葉を思い出し、ここにさらに儒教思想が支配的だった朝鮮時代をあがめる男性まで登場した。

    孔子や孟子が女性を蔑視することはなかったが、儒教的な社会では性差別が存在していたことも明らかだ。女性の社会進出を防ぐことはもちろん、日常生活でも性差別が頻繁に起こっていた。

    もちろん、まともな儒学者や聡明な人はこのような差別に反対したが、四書五経を穿鑿する儒学者の中には偏狭な思考を持った人も少なくなかった。そこで今でも女性たちが束縛から抜け出せずにいる中東地域になぞらえて、ユスラムまたは儒教ターリバーンという言葉が登場した。