ハングル： 유무차별

ハングルの発音：ユムチャビョル

意味：有無差別、 有名人と無名人を差別する行為。

解説：

有名人と無名人を差別する行為。短くして「ユムチャ」とも言う。YouTubeではチャンネル登録者の数で有名か無名かを判別する。

ソウルオリンピックの興奮が過ぎ去る前の1988年10月、ソウル、北加佐洞（プッカジャドン）のある家庭で人質事件が起きた。未決囚の脱走犯4人が一家を人質に取って警察と対立し10時間後に射殺されたり自殺した。
最後に残った人質犯はThe Bee Geesの『Holiday』を聞きながら割れたガラスの破片で自分の首を切った。人質を傷つけようとしたと勘違いした警察が撃った4発の弾丸に当たって亡くなった人質犯チ・ガンホンは韓国社会に「有銭無罪、無銭有罪」という強烈なメッセージを残した。

チ・ガンホンが人質に話した脱走の理由は10年から20年まで下された過重な刑量だった。常習的に強盗行為を行った犯罪者だったが、「自分よりあくどい罪を犯した人の刑量が自分より少ないのは話にならない。金があって権力のある者は特恵を受ける。金がなければ判事、検事も買えない」という言葉は韓国社会に対する大きな嘆きになった。

しかし嘆きは嘆きなだけで、世間はその時も今も変わらない。

子供たちが将来なりたい職業の中で頂上に位置するユーチューバーの世の中にもユムチャビョル（有無差別）が現れたので、差別の種類がかえって増えているのかもしれない。

YouTubeの検索欄に「ユムチャビョル」を書いて検索すれば2万個近い動画が上がってくる。

YouTubeでのユムチャビョルは「タメ口モード（新造語辞典「반박」項目参照）許容」、「ニックネーム差別」などがある。

最近は、スライム業者が有名なユーチューバーには、きれいなスライムとスライムに使われるアクチベーターをたくさんサービスするが、チャンネル登録者数が少ないユーチューバーに売るスライムは材質もそんなによくないし、アクチベーターもせいぜい1個か最初からくれないため「ユムチャビョル」という不満が飛び交っている。