ハングル：있어빌리티

ハングル発音：イッソビルリティ

意味：自分を実質以上に見せようと意地をはっている人

解説：

ある（イッソ、있어）+ abilityの合成語。能力があるように見せている人、例えば自分の境遇に合わない高級ホテルで寝ている写真や高級外車に搭乗した写真をSNSに載せる行為。

空腹に耐えながら一銭二銭ためて、ついにホテルのレストランに行った。
入口から写真を撮るのに忙しい。

レストランの全景もパシャリ、レストランのテーブルもパシャリ、ついでに窓の外の風景も携帯電話のカメラに収めておこう。

やっと食べ物が出始める。
食べる前に、私の目、いや携帯電話に入れるのを忘れてはいけない。
メインディッシュはもっと 真心を込めなければならない。

食事が終わるや否やSNSに写真をアップする。
空腹に耐えてきた歳月を省略する。

コメントが上がってき始めた。
「うらやましいです」
「いいですね」
「そこ、どこ？すごく高そうに見えたけど…」

昨日は空腹で足を運ぶのも億劫だったし明日はまたどう過ごそうかと心配だったけど今日の気分は最高だ。
「私は今日、素敵に見えるでしょ？」

イッソビルリティがSNSに有用な理由が何か分かるだろう。
現実の自分の姿は全く違うからだ。自分の姿や自分の日常、自分の通帳の残高を推し量る現実の知人たちはイッソビルリティに惑わされないからだ。

身の程にふさわしくない虚栄心と満たせない切なさ、そして嫉妬をもっともらしく包装することができるのではないだろうか？