Q.韓国で芸能人になったアイドルオタクはいますか？（韓国で德業一致を成した芸能人たち）
| A. | SMエンターテイメントの前でH.O.Tのトニー・アンを見るためにうろうろしていた女子学生は、周辺の地域では良く知られた少女でした。学校ではオルチャンを越えてクィンカとして通る美貌を持った女子学生は、SMエンターテイメントの関係者の目にとまり、練習生になりました。 今やSMエンターテイメントは韓国最大のエンターテイメント会社ですが、当時は多くの芸能事務所のうちの一つでしかありませんでした。1990年代後半に歌謡界を席巻した伝説的なアイドルグループH.O.Tをヒットさせることには成功しましたが、まだガールグループ側ではヒット商品を出すことができずにいたため、人気を得ることができそうな少女をピックアップしたわけです。 彼女がまさに韓国アイドル歌手たちのワナビー、イ・ヒョリです。イ・ヒョリは後にヒップホップグループを準備しながら狎鴎亭洞のレストランでアルバイトをしていたところをキャスティングディレクターにより発掘され、ピンクルのメンバーに抜擢されます。ピンクルは声楽を専攻したオク・ジュヒョンと模範生ソン・ユリ、イ・ジンで録音を終えてデビューしようとしていたところでした。 このようにして、韓国初の4人組ガールズグループ「ピンクル（FIN.K.L）」が生まれます。イ・ヒョリが加わる前は、ピンクルの外見担当はソン・ユリとイ・ジニでしたが、笑うと三日月になる目、隠しきれないボリューム、生まれ持った才能は、おじさんとおにいさんたちの心をつかむのに十分でした。 ピンクルのリーズ時代、イ・ヒョリの人気は天をも突き抜けるほどのものでした。スポーツ新聞に一か月にわたって、彼女の記事が出てくるほどでした。特別な内容でもありませんでした。イ・ヒョリがギターを練習しているのだが「メリーさんのひつじ」を弾くレベルに達したであるたとか、マンゴージュースを宣伝しながら踊ったマンゴーダンスがナイトクラブで流行しているというような記事がスポーツ新聞の1面に出てくるほどでした。 歌唱力が思ったほどでもなく、胸の谷間をわざと見えるように露出したり、豊胸手術などの疑惑が絶えず出てきましたが、彼女の人気はこのような疑惑さえも些細なものにしてしまいました。 アイドル歌手の追っかけをしていた少女が、今度は反対に数多くのドクフを作り出した、ドクオプイルチ（德業一致、自分が熱中している分野と職業が一致すること）を達成した典型的な例です。 ピンクルのファンクラブであるFinkyに加入した会員10万人のなかには、ヒョリの德業一致の精神を忠実に真似たファンも多くいました。芸能人として成功したFinkyには2NE1のサンダラ・パク、元MBLAQで今は俳優のイ・ジュン、グループHoney Gのパク・ジヨン、SS501のキム・ヒョンジュン（リダ）、スーパースターKのヒット商品ジョン・パク、俳優チョン・ジョンミョン、俳優ユ・ヨンソク、モデル出身で俳優のチョン・ギョウン、会社をやめて演技者になったカン・ジファン、アナウンサーのペ・ソンジェ、ミュージカル俳優チェ・ジェウンなどがいます。 サンダラ・パクはデビュー前からピンクルの熱烈ファンとして有名でしたが、ファンクラブ会員のニックネームは「微笑みと蚌鷸」というちょっと奇怪な名前でした。イ・ジュンはラジオ番組でS.E.Sファンだったスーパージュニアのリョウクと舌戦を繰り広げ、パク・ジヨンはイ・ヒョリとのデュエット曲を歌う感激を味わいました。 Finkyのほかに、韓国芸能界で德業一致を成し遂げた人物を挙げる事は難しくありません。INFINITEのソンギュは二十歳の時にロックをやりたいという一念で上京し、焼き肉屋で炭火を運ぶ仕事をするなどの苦労をしましたが、働いていたカフェで縁が生まれました。 「どの歌手が一番好きか」と尋ねた常連客にNellのファンだと答えると、その客は自分がNellのマネージャーだと言いながら、会社（ウルリムエンターテイメント）に来て、ダンスグループのオーディションを受けたらどうかと紹介してくれました。 ソンギュはその後、ソロアルバムを制作するとき、Nellのリードギターのキム・ジョンワンから曲を受け取りました。さらに、恩を忘れずに、放送番組に出演したときにはキム・ジョンワンの声真似をしたり、おすすめのアルバムとしてNellの音楽を勧めたりしました。 歌手として名を馳せているアイドルファンの中では、ガールグループKARAのリーダーパク・ギュリとハン・スンヨンも欠かせません。KARAとしてデビューする前の2006年、ハン・スンヨンとギュリはデニー・アンが司会を務めたコンサートに行き、カメラにその姿がとらえられているため、それこそまさに認証ショットが残されている状態です。 パク・ギュリはH.O.Tのファンクラブ運営スタッフを務めたこともあります。ある放送番組に出演したトニー・アンとムン・ヒジュンがギュリが好きなH.O.Tのメンバーが誰であるかについて争いましたが、彼女の父親によると部屋の壁をムン・ヒジュンのブロマイドが埋め尽くしていたというので、ムン・ヒジュンのK.O勝利というところでしょう。 アニメーションと電子機器にもはまっていたハン・スンヨンはgodのファンで、ファンクラブの定期集会の写真が出回っており、ファンクラブに公知のメールを送ったり、またはファンフィクを書くほどのgodのマニアックなファンでした。その後、2008年10月に少年少女歌謡白書に招待客として参加し、ソン・ホヨンに会って直接サインしたCDを受け取っています。自分が書いたファンフィクを意識してなのか、2009年のラジオ番組では、「私を素材にしてファンフィクを書くときには、ファンタジー物にしてほしい」と発言したりもしました。
コメディアンのパク・キョンリムも德業一致を成し遂げた模範的な成功事例として挙げられます。コメディアンパク・スホンのファンクラブ会長を務めながら公演をするたびに追いかけていた彼女は、芸能界に入ったあと、パク・スホンも受け取ることができなかった芸能大賞をもらい、青出於藍の具体例として定着しました。 ☞ヨドク - 女性のオタクのことだ。女性アイドル歌手が好きな女性ファン。漫画、ゲーム、アニメに熱狂する女性もヨドクだ。 |
- Lim, Chul
- 入力 2015-05-21 09:00:00
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