A. | 本当に羨ましい友達が1人います。財産が多いのも、ずば抜けてハンサムなのも、体つきがいいのも、言葉遣いがいいわけでもないけれど、お金を払っても買えない才能を持った友達です。 何の才能かって? 目さえ閉じれば、すぐに寝るのです。走行中のバスの中であれ、わいわい騒いで遊ぶキャンプ場であれ、ただ目を閉じれば終わりです。 「あいつ、寝てるのか?」 あまりにもよく寝ていたので、一緒にバスに乗っていた友達がわき腹を指で突きました。 「うん、何?」 目を開けて、じっと見つめたあとに、再び目をつぶって夢の国に向かいます。 目をつぶってヒツジを数えて、馬も数えて、知っている動物をすべて、1匹、2匹数えて夜明けを迎える人たちにとっては、ただ羨ましい限りです。 寝る秘訣、すべての人に通用する秘訣が分かれば、お金持ちになるでしょう。 この秘訣が共有される瞬間、精神科医の半分以上が職を失う可能性もあるでしょう。 睡眠剤を売っていた製薬会社が廃業するのは言うまでもないです。 新型コロナウイルスに対処するためにも、よく眠らなければならないそうです。
医者は毎日一定の時間に寝床に入り、一定の時間に目を覚ます習慣を身につけることをお勧めします。鐘さえ打てば、よだれを垂らす「パブロフの犬」のように、ベッドに横になるだけで、眠れるように体を作れという話です。ただ寝る時だけ横になるというのが要点です。 それができたら、どんなにいいでしょう。 そのような習慣をつけるのが簡単ではないというのが問題です。 ベッドに横になってヒツジを100匹、いや1000匹数えても全然眠くないため、いつ習慣をつけるのでしょう? 明日は会議で発表することがあって普段より早く起きなければならない日なのに、よりによってそういう日ほど余計に眠たくならないのです。早く寝なければならないという圧迫感が眠りを追い払ってしまうようです。 こんな方には無理やり寝なくていいというアドバイスが、それなりに説得力がある気がします。 眠れなかったら最初から諦めて、趣味生活を楽しんだり勉強したり発表する資料を十分に検討して、発表の練習をした方が良いという意味でしょう。 両目を開けて一日を過ごしても夜眠れないとすれば、どうしますか? まあ、しかたがないです。ずっと勉強するか趣味生活を続けるしかないです。 そうするといつかは疲れて眠りにつきません。 もちろん、これは極端な場合の話です。 現代人の睡眠を妨げる最も大きな要素は、スマートフォン、パソコン、テレビなどの電子機器です。特に、目の前に近づけてスマートフォンをいじっていれば、眠くなるわけがないでしょう。ちょっと使うのは睡眠とは無関係だという研究結果がありますが、スマートフォンの電磁波ではなく検索した内容、友達との会話が睡眠を妨げる可能性が高いです。 スマートフォンが横にないと不安で眠れないのですか? このような方はベッドの横にスマートフォンを置いておかないといけませんね。スマートフォンから波の音、渓谷の水の音、滝の音、列車の音などが流れ出るようにしておけば、スマートフォンもそばにあるし、心を安らかにしてくれる自然の音も聞こえるため、眠れるでしょう。 眠れない理由が千差万別であるように、眠る秘訣も人によって違うしかないでしょう。 腹式呼吸で4秒間吸い込み、7秒間息を止めて、8秒間息を吐き出す4.7.8呼吸法が寝る方法として推薦されていますが、ある方々は呼吸法を真似ていたら、かえって目が覚めてきたり眠気も追い払ってしまうと訴えています。 いろいろな方法を使っても通じない方なら「力仕事が不眠症の特効薬」という最後の方法を勧めます。 不眠症がひどい人も海兵隊キャンプなど克己訓練場に行ってくると、横になるや否やいびきをかきます。しかし、眠れなかったら、寝る3~4時間前に汗をかくほど激しい運動をするのです。体も丈夫になり、心も丈夫になるでしょう。 |