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コラム > オピニオン > [週末ユーモア] レームダック云々にアヒルも悲しい
4月13日に行われた第20代総選挙で与党のセヌリ党が野党に第1党の座を奪われ、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領のレームダック(Lame Duck)が懸念されるという論評が相次いで出されています。これまで、心を一つにして現政府を代弁してきた保守言論も背を向けたような気配が感じられます。
ポータルサイトの検索バーにレームダックと入力すると、関連キーワードに大統領の名前が出てきます。これを見るアヒルの気分も良くはないことでしょう。最近では障害者をからかうことも避けられているのに、足が不自由で役立たずだとからかわれているのですから。
以前に見た漫画の一コマを思い出します。
鶏を数万羽飼っていた農場の所有者が悩みを抱えているように見えたため、友人が理由を聞きました。
農場の所有者は、ひよこ数匹から始め、結構大きな鶏小屋を持つようになったサクセス・ストーリーを語り、洪水にあって鶏がすべて水に流されていったと、ときおり声を詰まらせながら話しました。聞いていた友人が一言いいました。
「君は鶏の代わりにアヒルを育てるべきだった」
ちょっと寒いですか。まあ、アヒルの話は大体こういうものでしょう。
この友人たちが死んで天国に行きました。生前に良い事もあまりしていないのに、天国に来るなんて。喜んで飛び跳ねていたのですが、ふと足元を見ると、アヒルがうようよいます。どうしたものかと悩んでいると、天使が餌をやりに来ながら指示を与えました。
「心の向くままに歩いてもいいですが、アヒルを踏めば罰が与えられることでしょう」
鶏小屋の主人が先にアヒルを一匹踏みました。アヒルが悲鳴を上げると、天使が近づいてきて、印象の悪い、醜く、太っていて、悪口をいつも言っている女性と鉄の足かせをはめて、一緒に暮らすようにしました。
その姿がおかしくもあるし、かわいそうでもあり、あっけにとられていた友人がアヒルを3匹踏んだそうです。
アヒルはまた悲鳴をあげ、今回も天使が足かせを持って現れました。
ところがどうでしょう。とてもきれいで、すらりとしていて、しかも言葉遣いもしなやかな女性が現れました。
鶏小屋の主人が呆れて質問をしました。「私は一匹しか踏まず、この人は三匹も踏んだのに、なぜあなたのような美女が?」
女性はしばらく考えてから口を開きました。
「私も知りません。私はただアヒルを踏んだだけです」