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金融市場を襲った韓半島「8月危機説」


◆ 北のリスクに金融市場ふらふら ◆

  • 金融市場を襲った韓半島「8月危機説」
米国と北韓の対立水位がますます高まり、国内金融市場も衝撃を受けている。いわゆる「8月危機説」がこれまでの「怪談」レベルを超えて、市場に影響を及ぼし始めたわけだ。

特に外国人投資家は今年の上半期だけで10兆ウォンを買い越しして国内株式市場の上昇を導いたが、地政学的リスクが高まるやいなや、先月中旬以後で2兆ウォン以上を売った。コスピは最近の半月で3%以上下落した。

国家の不渡り危険を示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)プレミアムは年中の最高レベルに跳ね上がり、金融市場の不安をあおっている。

韓国取引所(KX)によると9日、コスピは前日比で26.34ポイント(1.10%)下落した2368.39で取引を終えた。コスピが2370線の下に下がったのは6月21日(2357.53)以来で、正確に49日ぶりだ。外国人はこの日、株式の現物2600億ウォンと先物4500億ウォンを同時に売って指数の下落を主導した。コスダックも外国人が450億ウォンを売った中で、前日との対比で8.80ポイント(1.35%)安の642.87で終了した。

この日の株式市場の下落は、北韓の核と大陸間弾道ミサイル(ICBM)をめぐって米国と北韓の対立が高まったことによるものだ。

サムスン電子(-3.0%)SKハイニックス(-3.2%)、サムスン物産(-2.9%)など、時価総額上位銘柄の多くが2%以上も下落した。一方でビクテック(19.5%)、スペコ(12.8%)、ファーステック(3.0%)などの防衛産業関連の株は急騰傾向を示した。キウム証券のソ・サンヨン研究員は「コスピが1.7%急落した去る3日の場合、前日に発表された税法改正案の影響がより大きかったが、この日の下落は北韓リスクの影響が直接的」だと分析した。

外国為替市場もまた北韓リスクに大きく反応し、対ドルでウォンは10ウォン以上下落した。この日、ソウル外国為替市場でドル当たりウォンは1135.2で、前日の終値(1125.1ウォン)よりも10.1ウォン安だ。

対ドルでウォンは場中で1137.3ウォンまで落ちたが、これは先月14日に記録した場中の低点1138.7ウォン以来1カ月ぶりで最低値だ。

債券市場も短期ものを中心に弱気を見せた。この日の午後3時30分時点で、債券市場で3年満期の国債の金利は前日よりも0.022%ポイント上昇(債券価格が下落)した1.835%を記録した。 5年物の外国為替平衡基金債券の債務不履行リスクを示すCDSプレミアムは先月に平均58bpを記録し、月ごとの基準では今年に入って最も高かった。
  • 每日經濟_チェ・ヂェウォン記者/キム・ギュシク記者/チョン・ギョンウン記者/キム・ヂョンフン記者
  • 入力 2017-08-09 20:08:33




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