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農心ラーメン、全面リニューアル…シェア4%下落に勝負手

「チャパゲティ」「ノグリ」も変える 

  • 農心ラーメン、全面リニューアル…シェア4%下落に勝負手
  • < 韓国ラーメン市場シェア *資料=リンクアズテック >

農心(ノンシム)は「辛ラーメン」に続き、「チャパゲティ」と「ノグリ」など、代表的長寿ラーメンの味とパッケージを全面リニューアルする計画だと伝えられた。来年の創立50周年を控えてラインナップを全面的に再整備し、最近は多少停滞した「一等ラーメン」の自尊心を取り戻すためだ。これにより、後発企業に押されてやや落ちたラーメン市場のシェアを回復できるか注目される。

ラーメン業界によると21日、農心は来月「チャパゲティ」と「ノグリ」などの長寿ラーメンのリニューアル製品を発売する予定だと伝えられた。価格は従来品と同じで、麺とスープや包装紙などに変化を与える計画だ。農心の関係者は、「消費者のトレンドに合わせて、農心の長寿人気ラーメンを全面リニューアルしている」とし、「麺にコシを加えて、伸びるまでの時間を遅らせるなどの品質改善に集中する計画だ」と説明した。先月、辛ラーメンは麺の伸びる現象を緩和し、ピリ辛さと牛肉の深い味を強調する方向にリニューアルを断行した。

「ラーメン業界1位」の農心が長年愛されてきた長寿ラーメンの味とパッケージを一度に変更するケースはきわめて稀だ。それほど来年の創立50周年を控えて、国内ラーメン市場が揺れる中で農心の地位に危機感が感じられたためではないかという分析が提起されている。実際、今年の農心ラーメンは市場シェアと販売の両面で減少していることが分かった。

A大型マートの場合、1月から8月末までに全国の店舗で売れた農心の袋入りラーメンの販売量は、前年同期との対比で10%以上減少した。種類別には、5個一袋の「辛ラーメン」が10.7%、「チャパゲティ」は14.3%、「ノグリ」は13.0%などそれぞれ販売が減った。Aマートの関係者は、「全ての袋入りラーメンの平均販売が7.7%減少したことを勘定に入れると、売り上げランキング1~3位の農心ラーメンの販売減少が目立つ」と語った。

売上げの減少はすぐさま市場占有率の低下につながった。農心ラーメンのシェアは昨年の66.99%から、今年の8月末までに63.05%まで低下した。特に下半期に入って月別シェアは60%を下回ると伝えられた。このように農心ラーメンが苦戦する背景には、後発企業の積極的な割引マーケティングに対する農心の対応方法に限界があるためだと業界は見ている。

業界2位のオトゥギは昨年から「チンラーメン」を大型マートと街の一般マートで、20~30%割引価格で販売している。利益率はやや低下したが、市場シェアを高めて消費者の嗜好から捕らえるという戦略だ。オトゥギの関係者は、「今年8月までにチンラーメン販売のみで前年同期より30%ほど大きく増えた」と語った。

一方、農心はオトゥギの追撃にこれという反撃カードがない。

農心は2011年以来3年目、ラーメン価格を上げることができないでいる。昨年の年初、小麦粉価格の上昇などの価格上昇要因が発生したが、これをラーメン価格に反映しなかった。庶民層の消費が多いラーメン業界1位の企業として、値上げに慎重ならざるを得ないからだ。農心関係者は、「ラーメンの味とパッケージを大々的に改善し、価格引き上げ要因がまたできたが、まだ値上げの計画はない」とし、「消費者はラーメンの品質を見て、農心ラーメンをまた求めるだろう」と自信を見せた。
  • 毎日経済_ソ・チャンドン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-09-21 17:06:58




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