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大韓航空、A380のパイロットも貨物機に…実績改善に「翼」


大韓航空は今年第1四半期に再び「サプライズ実績」をあげた。世界最大の旅客機であるエアバスA380のフライトクルー(パイロット)の半分を貨物機の運航に投入するなど、貨物事業に総力を傾けた影響が大きかった。

大韓航空は14日、今年第1四半期の営業利益は1245億ウォン(別途財務諸表を基準)を記録したと発表した。これは市場の見通し(988億ウォン)を26%上回る数値だ。昨年の第4四半期(1466億ウォン)に続き、再び「アーニングサプライズ」を達成した。昨年の第1四半期(-657億ウォン)と比較して、大幅の黒字転換に成功した。同じ期間の純損失は6920億ウォンから288億ウォンに大きく減少した。ただし旅客事業の不振で、売上げは前年同期(2兆3098億ウォン)よりも24%減の1兆7498億ウォンにとどまった。

今年の第1四半期における営業実績の改善は貨物事業の好調のおかげだ。第1四半期の貨物事業の売上げは1兆3530億ウォンで、前年同期比で2倍以上に増加した。コロナ19ワクチン接種の拡大で世界的な景気回復への期待感が高まり、航空貨物の需要は着実に増えている。国際貿易の回復と海運市場の停滞の長期化などで、このような雰囲気は上半期はずっと続く見通しだ。

このことから大韓航空は航空貨物事業強化のため、A380型機のパイロットを相手に転換教育を実施している。ふつうパイロットは特定機種を数年のあいだ運航して、昇格時に切り替え教育を受ける。昇格時期でもないのに中堅級が多数をしめるA380パイロットを相手に転換教育をすることは非常に異例のことだ。それだけ貨物事業に集中するという趣旨で解釈される。

大韓航空は現在、総10機のA380を保有している。 A380の担当パイロットは200人前後であることが伝えられた。大韓航空はA380パイロットの半分ほどを貨物機の運航に投入する方針だ。現在、貨物輸送は△貨物専用機、△旅客機を貨物機に変更した改造貨物機、△旅客機貨物室を利用するバレーカーゴなど、3つの方法で行われている。ほとんどはB747とB777の機種が使われる。

一方、旅客事業は各国で出入国制限措置が継続されており、1年以上の不振を続けている。これにより、大韓航空はチャーター編成と遊覧飛行の運営などを通じて旅客需要を着実に確保し、ワクチンパスポートと「トラベルバブル(非絶縁旅行圏域)」などの環境の変化に迅速に対応するという計画だ。
  • 毎日経済 | ソン・グァンソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-05-14 19:53:56




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