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ハンファシステム、米西部にUAM関連の法人を設立


  • ハンファシステム、米西部にUAM関連の法人を設立

  • 10日にソウルの文化備蓄基地で開かれた「スマートモビリティエキスポ」のハンファシステム展示場で、観覧客が都心航空交通(UAM)の機体「バタフライ」モデルを見物している。 [写真提供=ハンファシステム]


ハンファグループの都心航空交通(UAM)事業を担当しているハンファシステム(Hanwha System)は、年内に米国カリフォルニア州にUAM法人を置く。

ハンファシステムのキム・ヨンチョル代表(写真)は10日、ソウル市麻浦区の文化備蓄基地で開かれたソウルスマートモビリティエキスポでの基調演説で、「今年はUAMサービスを基盤に、本格的なアクションをとる一年になるだろう」とし、「最大の計画は米国UAMサービス法人の設立」だと述べた。

キム代表は「UAM米国法人設立は韓国と米国を中心にUAM標準を作成し、サービスを準備するためのもの」だとし、「今後は欧州・アジアなどでサービス事業コントロールタワーの役割を果たすようになる」と説明した。法人の所在地はまだ決定されていないが、UAM機体である「バタフライ」の設計・開発をともに進行中のオーバーエア社の本社があるロサンゼルスやシリコンバレーの近くがあげられている。

米国法人の設立と関連し、ハンファシステムの関係者は「欧州・アジアとともに今後のグローバルUAM市場の3分の1を占める米国で、機体の飛行などの実証作業を進めるためのもの」だとし、「オーバーエアとより緊密な協力関係を構築する目的もある」と述べた。ハンファシステムは2023年までに、バタフライ試作機の製作を終えて飛行試験を行う計画だ。

業界ではハンファシステムが米国に置く法人はUAMではなく、「UAMサービス」法人であることに注目する。単純な機体製作にとどまらず、予約→搭乗手続き→交通連携に至るすべての過程を主導するという意味に解釈される。

実際、この日のエキスポに参加した企業のうちでほぼ唯一、ハンファシステムだけが展示全体をUAMサービス関連の内容で飾って目を引いた。展示館ではスマートモビリティアプリケーションで汝矣島のバーティポート(Verti Port/UAM離着陸端末)から水西(スソ)ポートまで飛ぶエアタクシーの予約プロセスを体験することができた。一般タクシーの利用時は1時間15分(2万5000ウォン)かかるが、エアタクシーに乗れば5分(約7万ウォン/1㎞当たり3000ウォン)かかるという比較も可能だ。京畿道の龍仁からソウルの光化門まで15分、ソウルから仁川まで約20分で移動が可能だ。バッテリーさえフル充電すれば、最高速度の時速320㎞で空を飛ぶことも可能だ。

タクシーや地下鉄などとの連携交通手段も同時予約できる。またターミナルに到着してエアタクシーまで歩くだけで、自動顔認識と手荷物チェックおよびセキュリティ検査などのプロセスをシームレスに進行するという意味で、スマート搭乗手続きのコーナーを用意した。

その他に実物の約3分の1サイズのバタフライを展示して、どのような原理で空を飛ぶようになっているのかを直接見ることができようにした。バタフライはティルトローター(Tilt-rotor)が前後に4つ装着される。ヘリコプターのプロペラと形は似ているがサイズは小さく、騒音もはるかに少ない。離着陸時には垂直方向に、飛行時には水平方向に曲げり、まんいち1つのローターが故障しても残りの3つだけで安全なフライトが可能だというのがハンファシステムの説明だ。
  • 毎日経済 | イ・ユソプ記者
  • 入力 2021-06-10 20:42:47




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