韓HMM、海運の好況でサプライズ実績…営業利益10倍に



国内最大の遠洋コンテナ船社HMM(旧現代商船)は他に類を見ない海運業の好況で、今年の第2四半期も「サプライズ実績」を予告している。史上最大の実績をあげた第1四半期はもちろん、最近の市況を反映した業績推定値(コンセンサス)も大きく上回っているようだ。コロナ19事態以後に需給の不均衡から始まった「物流大乱」は短期間に解消される兆しが見えないうえに、今月から本格的なシーズンに入った状況であることから、向後のHMMの実績上昇傾向はさらに急激になる見込みだ。

5日の海運業界によると、HMMの第2四半期の営業利益は1兆4000億ウォン(連結財務諸表基準)に達すると推定される。これは昨年の第2四半期の営業利益(1387億ウォン)の10倍に達する規模だ。また直前の四半期である第1四半期の営業利益(1兆193億ウォン)と、第2四半期コンセンサス(1兆600億ウォン)も30%以上も上回る数値だ。史上最大の四半期業績も、3ヶ月ぶりに塗り替えことになる。

これらの実績上昇を予見する最も大きな理由は、米州と欧州などの主要路線の運賃が第2四半期中に上昇したためだ。コンテナ船の運賃を示す上海コンテナ運賃指数(SCFI)は前週との比較で119.7ポイント上昇した3905(去る2日)を示し、史上最高値を更新した。アジア発の米州西海岸と東海岸、欧州と地中海などの主要路線の運賃がいっせいに上がった影響だ。今年の第1四半期の末である去る3月26日(2570)と比較すると、3ヶ月のあいだに運賃は51.9%も急騰したものだ。

特に運賃の上昇と相まって、船舶の供給を大幅に増やしたことも業績の上昇を導いた要因だ。 2018年に政府の海運再建5カ年計画に基づいて、HMMは昨年に2万4000TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個分)級の超大型コンテナ船12隻を投入した。欧州路線を運航している12隻は、これまで全45次の航海のうちの43次で満船を記録した。今年上半期には1万6000TEU級の大型コンテナ船8隻を追加で導入した。先月29日、8隻のうちの最後の船である「ハンウル号」の出港式が釜山港で行われた。これによりHMMは全体の船腹量85万TEUを確保し、グローバルな船社で順位8位を占めた。

HMMの今年下半期の業績見通しも明るい。大信証券のヤン・ジファン研究員は「港湾の滞船と各船社のサービスの支障で荷主の船腹確保はますます難しくなっており、コンテナ船の運賃上昇やサプライチェーンの支障は続く可能性が高い」と分析した。最近、大信証券はこれらの要因を考慮してHMMの第2四半期の営業利益推定値を1兆2470億ウォンから1兆4350億ウォンに上方修正した。

海運業では毎年第3四半期は伝統的なシーズンということも肯定的な点だ。感謝祭とブラックフライデーやクリスマスなどの「ショッピングシーズン」を控え、米国と欧州の需要が急増するためだ。輸送期間と各種流通手続きなどを勘案すれば、これらのショッピングシーズンに備えるためには現地の大型店などが第3四半期から物量確保に乗り出すしかないというのが業界関係者の話だ。

HMMが属する海運同盟「ザ・アライアンス(THE Alliance)」の首長である独ハパックロイド(Hapag-Lloyd)が最近、運賃を大幅に上げたことも好材料としてあげられる。ハパックロイドは先月から、アジア発米州西海岸航路の運賃を引き上げることにし、引き揚げ目標を1TEU当たり2400ドルで提示した。通常は数百ドルのラインで運賃値上げが行われたが、今回のように2000ドル以上を一度に上げることは稀だ。ハパックロイドは今月中旬から1TEU当たり1000ドル規模のピーク割増も課す予定だ。このようなことから、他のメンバーであるHMMと日本のONEおよび台湾の陽明海運の運賃も上がる可能性が高い。
  • 毎日経済 | ソン・グァンソプ記者
  • 入力 2021-07-05 21:51:01