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2014パリモーターショー開幕、 ヨーロッパ型新モデル総出動

シュタドラーアウディ会長「10年間PHEVがエコカーを支配だろう」 

  • 2014パリモーターショー開幕、 ヨーロッパ型新モデル総出動
△写真=現代自動車は2日(現地時間)フランス・パリの「ポルト・ドゥ・ベルサイユ見本市会場」で開かれた「2014パリモーターショー」で、ヨーロッパの現地戦略モデルの新型i20を世界初公開した。

現代・起亜自動車、双竜(サンヨン)自動車など国内自動車メーカーは、世界4大モーターショーの一つの2014年パリモーターショーで戦略的新車モデルを大挙発表し、ヨーロッパ市場の攻略に本格的に乗り出した。最近、回復傾向を見せる欧州の自動車市場を狙い、新車モデルの投入とマーケティング攻勢を前面に出してシェア躍進を目指すという布石だ。

▶ 現代自動車「i20」世界初公開...欧州攻略「フル加速」

現代自動車はヨーロッパ市場を狙った小型ハッチバックの戦略モデル「i20」ヨーロッパ型モデルを世界初公開した。現代自はトルコ工場でi20を全量生産する予定であり、来年から欧州市場では毎年10万台以上を販売し、小型車市場でのシェアを引き上げる計画だ。現代自は2012年に欧州市場で43万2240台を販売し、当初の40万台目標を達成したが、昨年は現地の景気低迷の影響で42万2930台を販売するにとどまっている。

現代自は今回のパリモーターショーで、エコカー展示スペースに「ブルードライブゾーン」を設置して、「i30 CNG(圧縮天然ガス)」と「i40 48Vハイブリッド」ショーカーも初披露した。これとともに、先月の2014ドイツ「ハノーバーモーターショー」で初公開した欧州戦略型の小型商用車「H350」も披露した。

▶ 双竜・起亜もヨーロッパ型新モデル総出動

双竜自動車は小型スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)のコンセプトカー「XIV-エア」と「XIV-アドベンチャー」を初公開し、来年からヨーロッパ現地で本格販売に入る。パリモーターショーを訪問している李裕一(イ・ユイル)双龍自動車代表は、「欧州市場での小型SUVの割合は、2009年の8%から今年は20%に大幅に増えた」とし、「来年発売する新車モデルが双龍自の欧州実績を牽引するだろう」と期待した。双竜自はこの他にも、欧州市場の主力モデル「コランドC」をはじめ、「レクストンW」「グランツーリスモ」(現地名ロディウス)など、合計7つのモデルを発表した。

起亜自動車もSUV車の新型「ソレント」を欧州初公開し、ヨーロッパ戦略型の小型多目的車「ヴェンガ」の新型モデル、国内発売後に人気を集めている「ニューカーニバル」と「ソウル」「シード」など23車種を展示した。新型ソレントは2種のディーゼルエンジンと2.4 GDI(ガソリン)エンジンが追加で搭載されており、来年初めにヨーロッパで本格的に発売される予定だ。起亜自動車はこの他にも、欧州技術研究所が開発した「マイルドハイブリッド」システムを最初に導入した「K5ターボハイブリッド」のショーカーを初めて披露した。

2日(現地時間)、メディアデーを皮切りに開幕した2014年のパリモーターショーは、19日までポルト・ドゥ・ベルサイユ見本市会場で開かれ、国内自動車メーカーを含めて全世界21カ国270社の自動車メーカーが参加する。今回のモーターショーは「環境」と「高性能」を核心テーマに、環境にやさしい技術が集約された超低燃費の新車モデルが大挙発売され、ヨーロッパ市場での熾烈な競争を予告した。

▶ フォルクスワーゲン「エコカーに年13兆投資」

ヨーロッパの市場占有率1位(25%)の独フォルクスワーゲングループのマルティン・ヴィンターコルン会長は、去る1日に開かれた前夜祭で「エコカーの研究開発(R&D)に毎年100億ユーロ(約13兆5000億ウォン)を投資する計画」だと宣言した。ヴィンターコルン会長はこの日、12の系列企業のCEOを全員出席させた中で、「エコカーにグループの未来をかける」と明らかにした。フォルクスワーゲングループは、今回のパリモーターショーで中型セダン「パサート」の初のプラグインハイブリッドモデル「パサートGTE」を初めて公開した。

■ シュタドラーアウディ会長「10年間PHEVがエコカーを支配だろう」

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「エコカーの未来はプラグインハイブリッド(PHEV/Plug-in Hybrid Electric Vehicle)にあります。少なくとも今から10年間はそうでしょう」。

アウディのルパート・シュタドラー会長はパリモーターショーで記者と会い、今後10年間の自動車市場を支配するエコカーのモデルはPHEVになると予想した。PHEVは純粋な電気自動車(EV)と内燃機関を組み合わせたハイブリッドでありながら、電気自動車のように電源を接続してバッテリーの充電が可能だ。このために燃料を消費せずバッテリーのみで動かすことができ、バッテリーが放電しても一般的な内燃機関のように、燃料のみで動かすことができるという利点がある。シュタドラー会長は、「EVは走行距離がPHEVより短いことが欠点」とし、「もし走行距離が300~400キロメートルまで増えれば良いが、開発に時間がかかるだろう」と指摘した。

シュタドラー会長は、アウディがEVよりPHEVを最初に開発し、今年の冬に最初のPHEV「A3 e-tron」を発売する理由がここにあると強調した。EVは現在の技術では一回の充電で走行距離が100キロメートルに過ぎないが、PHEVのA3 e-tronは900キロメートルに達する。

水素燃料電池車(FCV)についてシュタートラー会長は、「FCVはEVやPHEVより製造コストがはるかに高い」とし、「現在の技術で少量を製造することはできるが、この場合は採算性が合わないだろう」と否定的な見解を見せた。
  • 毎日経済_パリ=ユン・ウォンソプ記者/写真=現代自動車 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-02 17:19:21




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