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中国人観光客、国慶節には韓国へ…特需に百貨店の売り上げも好調か


  • 中国人観光客、国慶節には韓国へ…特需に百貨店の売り上げも好調か
  • < 国慶節特需をむかえた百貨店 >

去る4日の午後7時、ソウル市明洞のショッピングモール「ミリオレ」前の歩道は、スーツケースを引く中国人観光客でぎっしり埋まった。観光バスを待っている一行から、地図を手にして夕食の場所を探しているカップル、両肩に紙のショッピングバッグを挟んで写真撮影をしている学生まで集まって、肩をぶつけずに歩くのが難しいほどだった。

車両通行が容易な忠武路方向とは異なり乙支路入口と会賢駅方向の道路は、市内バスと観光バスが一車線を占領し、駐車場を彷彿とさせた。

この週末、ソウルの都心は中国人観光客「ユーカー」でいっぱいになった。1日から始まった国慶節連休期間の最初の週末を迎えたユーカーは、ショッピングの必須コースである市内免税店とデパートはもちろん、明洞と新村や街路樹通り一帯まで、ソウルの観光スポットをあますことなくめぐった。

目に見えて増えた中国人は、江南・江北を選ばずショッピングした。

現代デパート、4日間で銀聯カード売り上げ85%増

現代百貨店は狎鴎亭本店と新村店そして貿易センター店にユーカー顧客が集中し、1~4日の銀聯カードの売り上げ伸び率が85.2%を記録した。

国慶節連休初日の1日から倍に上昇した中国人の売上げは、週末にも波及力を引き継いだ。ソウル市小公洞のロッテデパート本店でも、銀聯カードの使用額は昨年(10月2~5日)より79.6%増えた。中国で通用している銀聯カードはデパート利用顧客の80%以上が使用し、中国人の売上げのバロメーター的役割を果たす。

ロッテデパート全体の売上げに中国人が占める割合は、昨年の14.8%から17%に跳ね上がった。

ブランド・化粧品から食品・生活用品まで渉猟

無条件に「海外ブランド」と「化粧品」に押し寄せたショッピングのパターンも変化する雰囲気だ。現代百貨店では、中国人の売上げが最も多く増えた項目は高価海外ファッション(92.1%)だったが、例年とは異なり女性ファッション(87.6%)とヤングファッション(71.5%)、食品(62%)などの部門まで中国人の買い物客が平均して訪れた。

現代デパートの関係者は、「団体観光客一辺倒だった以前に比べ、友人と一緒に2~3人単位で自由旅行をする中国人の江南訪問が目立つ」とし、「既存のブランド品だけでなく生活用品や食品など、比較的単価の安い商品の購入が特に多くなった」と説明した。

国慶節連休の最初の週末に秋のセールも重なり

爆発的に増えた中国人の売上げで、この期間に行われたデパートの秋セール序盤実績も利を得た。ロッテ百貨店では、秋セールの最初の週末だった1~4日の売上高が、昨年のセール期間の最初の週末(10月2~5日)に比べて2.6%増加した。中国人が好む海外雑貨(30.7%)と時計・ジュエリー(11.2%)、家具(17.2%)などの売上げが昨年よりも2桁以上増加した。現代デパートはセールの最初の週末の売上げが、昨年よりも2.1%増加した。

しかし、各百貨店の本店あるいは一部店舗を除けば中国人の売上げの割合は5%台を下回り、セールパフォーマンスに大きな影響を及ぼさなかったという分析も出ている。

10度以上にひらいた日較差で売れた冬商品が売上を牽引しただけで、全体的なパフォーマンスは横ばいだというわけだ。実際に、デパート業界では今月からパディングや布団など、越冬商品関連の大型企画展を本格的に進めることにした。

ロッテデパートのキム・サンス マーケティング部門長は、「日較差が大きい日が続いて冬も早まり、越冬商品を中心に売上げが大きい」とし、「冬もの商品の物量を確保して、店舗ごとに進める行事とイベントを増やしていく」と語った。
  • 毎日経済_イ・ユヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-05 17:26:24




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