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韓国タイヤ3社、天然ゴム価格・物流費の負担急増により危機


役員の賃金を20%減らしたハンコック・アンド・カンパニーの決定は最近、国内外の経営状況が深刻だという判断から出たものと分析される。コロナ19による生産中断さえ耐えれば済むと思っていたタイヤ業界はグローバル物流大乱にロシア・ウクライナ戦争まで重なり危機に瀕している。

経営状況が否定的なのはハンコック・アンド・カンパニーだけではない。錦湖タイヤは昨年、415億ウォンの営業損失を記録した。金融情報会社インベスティングドットコムによると今年第1四半期の錦湖タイヤの営業利益は90億ウォンだが、業界では「予想値が高すぎる」と口をそろえる。

昨年、132億ウォンの営業利益を出したネクセンタイヤは今年第1四半期に赤字に転換するものと予想される。エフアンドガイドによると今年第1四半期のネクセンタイヤは186億ウォンの営業損失が予想される。

このようにタイヤ業界が苦境に立たされている最大の理由は、タイヤの主要原材料である天然ゴムの価格が急騰したためだ。天然ゴムの価格はタイヤ原価の20~30%を占める。

物流費の負担もさらに大きくなった。大きくて重いタイヤは通常コンテナ船で運搬する。一部のタイヤメーカーは物流費が売上高の10%以上を占めているという。世界のコンテナ運送航路15か所の短期運賃を総合した上海コンテナ運賃指数(SCFI)は、コロナ19直前の2019年12月末に比べると4倍以上高い水準だ。

各種費用が増加しタイヤ3社とも販売価格を引き上げた。それでもタイヤ3社とも急騰した費用に耐え難い状況だ。

今年第2四半期の業績は、半導体の需給難を解消するかどうかによって決まるものと見られる。車の販売が減ればタイヤの販売も減少せざるを得ない。

世界最大コンテナ港である中国上海港封鎖の期間によっても実績が変わりかねない。
  • 毎日経済 | イ・セハ記者
  • 入力 2022-05-02 17:27:49




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